前からツッコみたい、いや既に酒席で突っ込みまくっているネタに、某刑事番組のタイトルがあります。
『はぐれ刑事/純情派』。
刑事は公務員、サラリーマンであります。
はぐれてたらマズいでしょ!
しかも「純情派」。
「はぐれ」てるくせに派閥に入ってるし。そういうとこだけは如才ないんだから。
だから「はぐれ」ても刑事やってられるんですね。
でも、もっと凄いのが『はみだし刑事/情熱系』。
「はぐれ」は「自分の意思でなく結果そうなってしまった」、というニュアンス匂わせますが、「はみだし」は、むしろ自分からはみ出て行こう、という能動的なものを感じます。
だから「はぐれ刑事」よりタチが悪いのです。
しかも「情熱系」。「系」ってなによ、「系」って!?
はぐれ刑事は、まだ派閥には属していました。
はみだし刑事は情熱派という派閥にも属せず、「うーん、どっちかっていうなら『情熱』・・・かなぁ。」という曖昧な意思を感じます。そんなのに刑事が務まるかぁ!しかも既にはみ出しちゃってるし!
どうせはみ出すんなら、情熱的にはみ出しなさい。情熱系じゃなく。
でも『刑事』さえシッポにつけとけば、それなりにタイトルとして成立するのも面白いですね。
最近はモト冬樹さん主演の『ヅラ刑事』なんていうのもありましたね。
『ドーベルマン刑事』に至っては、「犬に刑事をやらせるな!人材不足にも程がある!」とこの国の行く末をそんな形で憂えてしまえるのですが、近代日本には「犬のおまわりさん」というのもいらっしゃったと聞きますし、「そりゃあ、困ってしまってワンワンワワンだな」とアゴをなでながら、したり顔で納得もするものです。
以前『7月前半に観た映画』というのをやったので、7月後半以降に観た映画のことを書きます。
映画は、ここ10日ほど観てないのですが・・・。
『アルティメット』
『キスキス・バンバン』
『デス・トランス』
『クライング・フィスト』
『ゴルゴ13/九竜の首』
『マカロニ・ウェスタン/800発の銃弾』
『ドーベルマン刑事』
『アルティメット』・・・体技を上手くみせる演出が伴っていれば、もっと楽しめたのですが。その点『マッハ!』や『トム・ヤム・クン』を観てるとタイ映画の方が「アクションを見せること」に対して上であることが分かります。
どうしても納得いかないのはヒロインの描写。作り手の安易な姿勢が垣間見えて悪印象でした。
『キスキス・バンバン』・・・自分好みのハード・ボイルド映画。
主人公の変化球な設定&導入部は、かつてよく読んだエルモア・レナードの小説を映画化したようで、これまた自分好み。時折、映画を解体しながら、お約束を茶化すのは幾分やり過ぎの瞬間があるも、脚本がよく楽しめました。
TVドラマのように深みの無い画面作り&演出が惜しい。
『クライング・フィスト』・・・負け犬たちが再起をかけてリングに臨むクライマックスからラストまで、風邪で寝込みながら、いつの間にか嗚咽していましたよ私は・・・。
『ゴルゴ13/九竜の首』・・・ゴルゴ13は学生時代から大好きで、コミックスも持ってます(さすがに全巻ではないですが・・・)。そんなゴルゴ13の実写映画化ですが、観ていて「おいっ!?」とTVにツッコんだ場面が1箇所。
ゴルゴがソファに座りながら回想している。
ソファが置いてある壁には、絵(だったかな)が飾ってある。
子供の声でゴルゴはハッと身構える。
子供はゴルゴの横でソファの上に乗っかって壁の絵を指差しながら、そばの親に「ねぇ、これ○○だよねー?」と無邪気に言っている。
まずゴルゴは自分の後ろに人が立つと条件反射で殴ってしまう程、自分のそばに人が近寄るのを嫌います。
用心深さが身上のゴルゴが、思いっきり子供に近寄られてます。しかも声でビビって身構えてます。
その他、外人俳優全てが吹き替えで日本語喋ってるのも何ともいかがわしく、強烈な印象を残します。
ツッコみどころ満載な1作ですので、そういうのがお好きな方には大御馳走かもしれません。
その他は省略。
たまにはラブ・ストーリーとか観ないと世の中から置いてかれるな。
同名漫画の映画化なのですが、そちらの方は昔、つのだじろうさんが描かれていた時期のを、ちょこっと読んだ記憶があります。
そういえば空手を習っていたマルス先輩は、数年前「『昔から好きでねえ『空手バカ一代』。○巻探してんだけどブックオフに売ってなかった?」と探し回っていたのを思い出しました。当時は新品は売ってなかったのかな。
開巻直後、主人公マス大山の道場破り百人組み手に、身を乗り出して大興奮。
千葉さんのとび蹴りストップモーションでバーンッと『空手バカ一代』のタイトル入るオープニングはカッコよすぎ。
「こ、これは傑作の予感・・・。」
と大期待するも舞台が沖縄に移り、なにやら物語は横滑りの展開に。
みなしごや薄幸の女性とのエピソードに至っては、殆ど寅さんシリーズの趣に。
私がタイトルつけるなら『男はつらいよ/マス大山沖縄恋しぐれ』てなとこでしょうか。
クライマックスは『燃えよドラゴン』の驚きのオマージュ(制作された方に敬意を表して表現を出来る限り柔らかくしてます)!
ここまで、まんまにオマージュを捧げていいのでしょうか!?
しかし、最もアブラのノッていた頃の千葉さんの魅力は全開です。
海に向かって空手の息吹を行う千葉さんは、関根勤さんでなくても真似したくなるカッコよさでした。
(映画の内容についてはここまでですが、次回はこの続きから書きます)
BSで『奥様は魔女』をやってるのを目にしました。
子供の頃、家族で観ていた記憶はあるのですが、オープニングの「・・・奥様は魔女だったのです」のくだりは覚えております。ていうかそのくらいしか覚えてません。
奥様が熟女だったり、鬼女だったり、痴女だったりするのはよく聞きますが、魔女というのはオンエアから数十年たった今でもついぞ聞いた事がありません。あ、正直にいいますと奥様が痴女というのも未だに聞いてないです。
そんな思い出深い(どこが?)『奥様は魔女』だったのですが、観ていてびっくり。
何がって役者の顔が。特に男優が。
歯はペンキを塗ったように真っ白。
ファンデーションを塗りこめたような人為的な肌の色。
人形のような青い瞳。
特にナイスガイ役の男性は笑顔だけれど、人間的な温かみがない。
この人工的な顔立ちが、当時の美男美女と呼ばれる方の特徴だったのか、と、ある意味戦慄していたのですが、これは・・・。
まさにリカちゃんやバービーちゃんのボーイフレンドの人形にそっくりです!
つまりは、この時代のナイスガイをモチーフにそれらは作られたのでしょう(勝手に推測)。
ということは、あの『サンダーバード』は当時の人にそっくりに作られている特撮人形劇だったのですな。
当時としては、あの造形力はケタ外れていたことが、妙なことから立証されました。
逆説的にいえば「奥様は魔女」は「人形そっくりの役者がおりなす擬似人形劇」なのかもしれませんね、ってこんなヒマなこと考えてるの、世界でも私くらいでしょう!
リメイク版の映画『ロンゲスト・ヤード』を観ました。
八百長で捕まったアメフトのスター選手率いる囚人チームが、看守チームと対戦する話。
オリジナルは小学生の時に日曜洋画劇場で観ました。
もう心震える大傑作です。主演のバート・レイノルズが素晴らしい。
いつもは10時前に寝る父親が、面白かったらしく最後まで起きて観ていた程。
親子で「面白かったねぇ!」と言いながら寝床に入ったのは良い思い出。
さて、その大傑作のリメイク作ですが。
オリジナルが、もう比類なき傑作である為、リメイクは申し訳ないですが、その時点で負け戦決定なのです。
そうはいってもこのリメイク作、なかなかの快作なのです。
オリジナルのいいところはそのままなのはよろしい。
ただ細かい描写を今風にアレンジしてしまっているのは「あぁ~またやっちゃった」てな最近多く見られるリメイク作の傾向でありますが(MTV風の編集、ラップの挿入歌など)、しかし!これは言えぬオリジナル観た方なら、やってくれたぜ!のキャスティング、そしてそしてクライマックス直前、看守チーム対囚人チームの試合は驚きのその方がまさかの○×△※~!(自己規制)
これで燃えなきゃ『ロンゲスト・ヤード』好きじゃない!
古今東西、世の中は目先の利益や、権力にあっさり屈して保身の為なら人をも陥れる人間に溢れていますが、劇中後半の主人公の、権力・暴力に屈さずに己れの信念にのみに忠実な生き方はある意味いつの時代でも理想でありファンタジーかもしれません。
それゆえ、オリジナルの『ロンゲスト・ヤード』は、エバー・グリーンな輝きを持つ傑作なのでしょう。
あれ?リメイク作の話してたのにオリジナル讃歌になってしまいました。
ともあれ興味をもたれた方は、まずはオリジナルをご覧ください。
「こ、これは傑作!」と思われたならリメイクも。
きっと興奮してサブイボ立ちますよ!