何日か日が空いてしまいましたが、最近自宅で観た映画4本です。
週末に独りで過ごすことになり、自由を謳歌して観たのでした。嗚呼、フリーダム。
『復讐者に憐れみを』
『無ケーカクの命中男』
『インクレディブル・ハルク』
『黄金の犬』
『復讐者に憐れみを』・・・殺伐とした救いの無い話らしい、とは事前の知識で知っていたので覚悟して観ました。確かに救いは無い話なのですが、艶のある画で生理的不快感はあまり起きませんでした。演出と役者の力で最後まで一気に観てしまいます。
邦題は観客側の願いでもあるのかなぁと思いました。鑑賞後何日も印象が強く残る映画です。
『無ケーカクの命中男』・・・『スモーキング・ハイ』のセス・ローゲン主演。こちらは『スーパーバッド』の姉妹編的内容で、年齢だけは大人になった男の本音が満載で、女性がご覧になると薄っぺらい男の実相が分かって幻滅するかも。でもこれが現実です。会話のギャグも相変わらず冴えて、最後はちょっと感動という男性映画の見本。
『インクレディブル・ハルク』・・・テンポがよく、アメコミ映画の定番「ヒーローが誕生するまでの過程を1時間くらい掛けて観客に付き合わせる」ということがなく、オープニング映像で片付けてしまうところが潔くよろし。ロケーションの効果も出て、飽きることがありません。スペクタクルなシーンで中和されてしまいますが、基本ハルクは可愛そうな身の上で、報われることなし。
『黄金の犬』・・・衝動的にレンタルしたのですが、これだけいびつで時代のパワーを感じさせる作品には久しぶりに出会いました。だからといって他人にお薦めできるかというと、そういうことではありません。
国家的陰謀に犬のロード・ムービーを合体させた内容ですが、バンバン人が死んでいきます。もう「情け容赦ない」とはこのことか、という位。主要なキャラも唐突に殺されますから気が抜けません。しかも池に漬物石を落としたような勢いで血が吹き出てます。
地井武男さんが、バラエティで活躍されている現在では考えられない極悪非道の殺し屋を演じております。
物語を通して一貫して出てくるのは犬と殺し屋地井さん。・・・どうやって観客は感情移入すればいいのでしょう!?
そんな感じで、アクション・サスペンスの定型を全く外した構成で、逆に印象に強く残るのでした。
レイティングが厳しくなった現在では、絶対に作れないでしょうね。
菅原文太さんがダンプの運転手という、当時ならニヤリの役どころで特別出演。
以上でございます。
今は『イングロリアス・バスターズ』を観に行きたいのですが、先々の予定を考えると中々難しそうです。
この手のは『猟奇的な彼女』以来観てないのですが、どれも同じにみえてしまいます。
大体が主人公と恋に落ちる相手とは何らかの形でギャップがあります。持病があったりするのはその典型です。
恋も盛り上がってきた頃に、大体がその持病とやらが発症して・・・という話じゃないですか。
なんかワンパターンだなぁ・・・と思ってたら、ふと思いつきました。
じゃあワタシが恋愛映画を作るならどんな話にするか。
それでは『あさぶろ妄想劇場』、始まりー。
軽薄 諸美(けいはく もろみ)は女子高生。転校初日に寝坊。遅刻しそうになり、パンをくわえて家を出る諸美。くわえてたのがお魚だったらドラ猫とサザエさんに間違えられるところであった。
堅物 久三(かたぶつ きゅうぞう)は冴えない中年独身サラリーマン。この不況で、意図しないのに脱サラになりそうな今日この頃。いかがお過ごしですか、ボク久三です。今日も朝から寝坊で「そんなに会社来たくないなら、もうこなくてもいいんだぞ」攻撃を上司からくらいそう。
そんな諸美と久三、近所の曲がり角で接触。
「ぼんくらオヤジ」「放蕩娘」とお互いの印象は最悪。
ところが雨の日、捨て猫に牛乳をやる久三を見て諸美、胸キュン。死語。そして腐った牛乳を飲んだ捨て猫は2日後、他界。
捨て猫の屍を越えて、二人の恋は燃え上がるのであった。
そんな折、40億人に一人といわれる奇病に久三が罹ってしまう。
そこで諸美、一念発起。
猛勉強で大学受験どころか医学の研究書も読破。あっというまに奇病の特効薬を作る突破口を発見。
剣岳に生える薬草を取りに、吹雪・雪崩をものともせずに薬草ゲットの諸美。さっそく特効薬処方。
服用した久三はあっという間に元気になり、元気になりすぎてその後オリンピックで40年連続短距離金メダル。
その後ノーベル化学賞を受賞した諸美と、永遠のメダリスト久三は血痕、いや誤入力、結婚。「もろきゅうカップル」としてお茶の間を賑わすのでした。
めでたしめでたし。
こんな感じでどうでしょう?タイトルは『翔んだ年の差カップル』でお願いします。
その他も、この映像特典を観ると本編での描写の裏事情が分かり、鑑賞後の良いサブテキストにもなってます。