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2025/03/17 02:27 |
更なる物語を!『シティ・オブ・メン』
この夏、全話鑑賞したTVシリーズ『シティ・オブ・ゴッド』、再鑑賞した映画版に続き、遂にTV版の完結篇的位置づけの『シティ・オブ・メン』を観ました。
 
リオデジャネイロのファベーラ(スラム街)に住む、アセロラとラランジーニャの2人の少年(TVシリーズでは前半は小学生位、映画『シティ・オブ・ゴッド』出演から1、2年後位に成長した2人が演じている。後半は更に1、2年後位で小学校高学年もしくは中学生位に成長しています)。
TVシリーズの映像が流れた後、2人が登場するのですが、思わず「でっかくなったなぁ!」と声が出てしまいました。特にラランジーニャが華奢で少年っぽいシルエットが、がっちりとした体格に変貌。ドレッドだった髪型は坊主に、首が太くなって、面影はあるものの印象はすっかり変わってしまいました。
アセロラはオープニングから、結婚していて子供もいることが分かります。まだ18歳なのに。ファベーラにはこういう若者が多いようです。
 
演出のタッチはTVシリーズの細かいカット割りで、生命力旺盛なファベーラの世界を上手く表現していましたが、本作では意外とのっけからテンポはゆるめで最近よく観る感じのものです。
 
くったくの無かった主人公二人も、今回は父親探しや友情に亀裂が入るほどの衝撃のバックグラウンド判明、ギャング間の抗争にがっちり巻き込まれるなど、ハードな内容に。
 
期待していたような「決して良いとはいえない環境下でも、前向きに生きていく」という突き抜けた力強さで語ってくれはしませんでした。アセロラとラランジーニャの物語の終幕としては、正直残念でした。
 
が、あのラストシーンを観ても尚、2人のその後の物語を観たくなります。世界中に彼らを待っているファンがいる筈です。更なる物語の製作を期待します。
 
それからソフトのパッケージ画像について一言物申したいです。
アセロラとラランジーニャのTVシリーズの頃と思しき画像が、メインに使用されていますが、アセロラが拳銃を持ってます。
オリジナルの画像は拳銃なんか持ってません。二人屈託無くじゃれ合ってる友情溢れるシーンを加工して全く逆のイメージに変換してしまっていることに異議申し立てたいです。
 
ところでTVシリーズ鑑賞時から、気になっていたことがありました。
TVシリーズはソフトは全4巻、9話収録でしたが、ネットを見ていて「1年で数話ずつ撮影で、全19話」と書かれているのを見つけました。
ということは未見のエピソードは、まだあるのではないか。
本作では随所にTVシリーズの映像が挿入されますが、どうも未見の映像があるように思ってました。
今回の記事を書くに当たり、今一度ネットで調べてみると、日本でソフト発売されたのはシーズン1、2でその後も3、4と続いているらしいのです。あぁ!観たい!!お願いだから出して!!今すぐに!!!
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2009/10/15 21:51 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
再見・再々見、映画『シティ・オブ・ゴッド』
先日『シティ・オブ・ゴッド TVシリーズ』のことを書きました。
 
リオデジャネイロのファベーラという低所得者層の居住地区で暮らす2人の少年、アセロラとラランジーニャが出くわす出来事を描いた1話完結30分のTVドラマです。
 
2016年のオリンピック開催地がリオデジャネイロに決まった際、真っ先に『シティ-』について書いた記事を思い出し、そのタイミングの良さに我ながら驚いたのですが(シンクロ?)、先日の記事を書いた後に映画『シティ・オブ・ゴッド』を再見、音声解説バージョンで再々鑑賞、そしてTVシリーズの完結篇に位置する映画『シティ・オブ・メン』を観ました。
 
数年ぶりの『シティ・オブ・ゴッド』は、初見の記憶も薄れており、尚且つTVシリーズを観た直後とあって、初見の時とはまた違った印象で新鮮でした。
躍動する少年たちをフィルムに封じ込めるべく動き回るカメラには、初見と同様に圧倒されました。
ユーモラスで人間に対して優しい視点があったTVシリーズに対し、映画は公開当時「ブラジル版『仁義なき戦い』」といわれただけあって殺伐とした暴力の匂いが強く漂います。ただ物語はギャングに属さないカメラマンを志す若者の視点から描かれていて、彼のシーンはTVシリーズに似た雰囲気が出ています。
 
またTVシリーズでの2人の主人公たちも出演。より幼い姿が確認できます。
音声解説で監督が言ってましたが、この映画の出演者の殆どが素人だそうで、200人からの地元の子達が撮影に入る前に訓練を受けて出演。画面からも伝わってくる生命力溢れる演技は素だからか、と納得しました。
そして映画版は実際のギャングの抗争を書いた小説がベースで、エンドロールに実際のリトル・ゼや二枚目マネの写真や記録映像が出てきます。こちらも絵空事ではないことを再認識させられて怖くも興味深いです。
ちなみに音声解説は撮影に関しての技法的な話が多く、ワタシが期待してたファベーラでの撮影の苦労話や主要な子役たちのエピソード、地元ブラジルで本作がどう受け止められたか等の話はあまり聞けなかったのが欲求不満でした。
 
ここに来て、映画よりもTVシリーズに愛着が湧いている自分に気がつきました。アセロラとラランジーニャ、それを演じた子役たちの物語がもっとみたい。
それにはTVシリーズの正当な続編である『シティ・オブ・メン』を満を持して鑑賞する他無いであろう。
ということで、そのまま『シティ・オブ・メン』鑑賞へとなだれ込むのでした。

2009/10/09 22:49 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
最近自宅で観た映画
今回は恒例の最近観た映画についてです。
ここんとこ映画に対する欲求と鑑賞量のバランスが崩れ、一層欲求過多になってます。
それゆえに鑑賞する映画を選ぶ際は、自分の中で優先順位を付けて決めています。でなきゃ選べなくていつまでもレンタル屋さんでウロウロすることになるからです。
以下の映画を観ました。
 
『ボクらのミライへ逆回転』
『カメレオン』
『シューテム・アップ』
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』
『トロピック・サンダー』
『エグザイル/絆』
 
『ボクらのミライへ逆回転』・・・『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー監督なので、パッケージから受ける全くのバカ映画ではないだろうと予測して観たのが正解でしたが、そうでなければ物足りないと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
主人公たちがヒット映画を手作りでチープにリメイクするというシーンの楽しさは、作り手が楽しんでいるのがそのまま伝わって観ていて嬉しくなってきます。ゴンドリー監督はアナログな時代(当時は随分デジタルだと思ってんですけど)への郷愁をうまく表現してます。
こんなバカな展開なのに、ラストシーンでは切なくもほっこりして泣けてしまう、「卑怯」が褒め言葉にもなることを知らされる佳作。
またビデオ屋の店主が大手レンタルチェーンの商売を学ぼうとするシーンには、「まったく同感!」と笑わせていただきました。そう、最近のレンタル店はマイナーな映画や、リリースから時間が経った作品は置いていないんですよ!
 
『カメレオン』・・・以前から観たかった作品。藤原竜也さんは『バトル・ロワイアル』の時の演技がワタシの中では印象強かったのですが、本作ではそれを払拭するアダルトな力演っぷり。男優陣は皆さん表現しにくいのですが「ファンタジーの中のリアルさ」といいましょうか。現実にああいう喋り方する人はいないんですけど、虚構の作品世界では十分な説得力を持っているというような、作品の世界観構築に大きく寄与している力演です。
物語は後で考えると、偶然目撃した主人公が偶然「あんな奴」だったという、偶然を重ねた話なのですが、観ている間は面白くてそれを気づかせません。
阪本順治監督作は何作か観ましたが、松田優作さんの『蘇る金狼』のような雰囲気を持つ本作がダントツに好きです。
鑑賞後、何日も強烈な印象を残す映画は年に何本もないですが、本作はワタシにとってそういう映画です。
今年観た映画のベスト3には入ることでしょう。求む、続編製作。
 
『シューテム・アップ』・・・最近は気軽に観た後、何も残らない映画というのを観ていない気がしたので…あ、『センター・オブ・ジ・アース』があったか…とにかくそんな作品を観て適当に楽しもうと思いました。期待を裏切らないどころか、期待以上に観た後ワタシのハートに何も残らなかったので逆に困ってしまいました。
 
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』・・・さすがゾンビ映画の元祖であるロメロ監督だけあって、ただゾンビが発生して逃げ回るだけではなく「人間の醜さ」を盛り込むことは毎度のこととして、ネットが浸透した現代論をゾンビ映画のフォーマットで展開する構造は目新しく秀逸で説得力もあり。ただ観ていて爽快感はありませんでした(当たり前?)。
 
『トロピック・サンダー』・・・あらすじを聞いただけで面白そうです。『地獄の黙示録』ごっこで遊びたい、というコンセプト(なのか?)で役者たちが嬉々として演じてますが(特にトム・クルーズの怪演はワタシのなかで彼の好感度が2目盛り位UPしました)、本来芸達者なジャック・ブラックは今回は受けの演技で、少し損な役回りでした。
また、残酷度の高いギャグに少し引いてしまったのも事実。老いてしまったのかな。
鑑賞後は「どこが悪いでもないのに、もろ手を上げられない感じ」に。この手の作品は再見すると凄く面白いのが多いです。しばらく時間を置いて、観直してみようと思います。
 
『エグザイル/絆』・・・傑作『ミッション/非情の掟』の後日譚的作品とあって、ずっと観たかったです。
ようやく観れた感想は…素晴らしかった。
主要人物は弾が当たり難いのがちょっと都合よく見えましたが、それも大したことではありません。
死地に向かう男たちの笑顔、そしてあろうことか、あんな場面で『ミッション』での名シーン「サッカー遊び」が蘇る!あぁ、なんてこと!ニクい!ニクすぎるぅ!
ジョニー・トー監督、上手すぎです。もうこれからは「おトー様」として崇めていきます、ワタシのなかで。
 
今回は以上でございます。

2009/09/29 22:16 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
全エピソードが当たりの『シティ・オブ・ゴッド TVシリーズ』
今年の夏、何にハマッたかと申しますと、それは『シティ・オブ・ゴッド TVシリーズ』でした。
 
本作は映画『シティ・オブ・ゴッド』の世界的ヒットを受けて製作されたスピン・オフ作品で、9話(1話完結)のTVドラマです。
映画版は何年か前観たのですが、その殺伐とした暴力の世界(しかも登場人物は未成年ばかり)を、リアリティとスピード感を持って描いた、何年かに1回出会えるかの「観終えるのが勿体無いほど面白い映画」でした。
 
そんな映画の記憶も細部が薄れてきた頃、続編的映画『シティ・オブ・メン』が公開されました。
観に行きたいと思いながら結局ロードショーでは見逃し、DVDでも観ることを後回しにしている内に「『―メン』は『― ゴッド』の姉妹編で、TVシリーズの続編的内容」との情報を雑誌で知りました。
つまりはTVシリーズを観ないと作品の本当の価値は分からないというわけか・・・。
これはTVシリーズをまず観ねばなるまい。とはいえ1本の映画を観る為に、9話のドラマを観なければならないのは、いささか面倒くさい・・・。
重い腰をようやく上げてDVDレンタルしたのは1年後の今年の夏。
 
正直、「とりあえず消化する」というような感覚で観始めたのですが・・・これが面白いのです!
リオデジャネイロの郊外の山に建物がひしめき合っているスラムで暮らすアセロラとラランジーニャという二人の少年を主人公に、ファベーラと呼ばれるスラムの実態やブラジルの格差社会を説教臭くなく描きながらもハイレベルのドラマとしても成立させていて、各エピソードとも映画並みのクオリティです(特に主人公が郵便配達をする回の先の読めない展開は「物語に翻弄される喜び」という、そう味わえない快感を経験しました)。
 
しかもこのTVシリーズ、年に数話だけ製作しているらしく、最初は小学生位だった主人公2人も後半は中学生位にまで成長してます。
それに呼応して、生命力に溢れた子供たちがスラム社会でたくましく生きていく前半4話に対し、後半5話は成長した主人公たちが女の子に執心する要素が付加されてきます。
 
全エピソードでテーマになるのは「ブラジルの貧困層の実態」です。
奇想天外な話にも必ずこの要素が入っているので、作り手の想いが伝わってきます。
「シリアスなテーマを技巧溢れる演出と役者の活きの良さ、飽きさせないシナリオで上手に料理すれば、より多くの観客に観てもらえてこの実態を知ってもらえる」という情熱と、それを実現するための戦略の周到さが伺えます。
 
エピソードが進むに従って、アセロラとラランジーニャ、その他の物語に生きる登場人物たちと別れるのが辛くなってきました。それは本ドラマが優れた作品である証拠なのでしょう。
最終エピソードを観終えたとき、ワタシの今年の夏が終わったようにすら感じました。
 
しかしですよ。
良く考えたら『シティ・オブ・メン』はTVシリーズの後日譚だったじゃないですか!そもそも、それでTVシリーズ観始めたんだから。
でもそれ観ちゃったら、彼らの物語の続きはもう見れなくなっちゃうんだよなぁ。
と、未だに『― メン』は観てません。ワタシは何を一人で苦悩しているのでしょうか?
 
とりあえず、その前に映画『シティ・オブ・ゴッド』をもう一度観てみようと思ってます。

2009/09/17 21:50 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
深読み『ファースト・ミッション』2
映画『ファースト・ミッション』に感じていたいくつかの事項・疑問。それは以下のようなことでした。
 
疑問① : 『福星』シリーズ等、自分が監督・主演する作品は、自らをここ一番(=アクション場面)はカッコよく見せるサモ・ハンが本作では何故ジャッキー様にアクション・パートを全て譲って、知的障害者という動きのない役にとどまったのか。
 
疑問② : ユン・ピョウは何故に出演せず武術指導のみに回ったのか。
 
疑問③ : ジャッキー様の諸作品と比べて他の出演者たち(特殊部隊の同僚たち)のアクションの見せ場が多いことには理由があるのか。
 
 
これらは今までは
 
疑問①は サモ・ハンは演技者として、また人間ドラマも演出出来る監督しての幅を広げたかった。
 
疑問②は ユン・ピョウは他の出演作とのスケジュールが合わなかった(実際当時の映画雑誌でも書いてありました)
 
疑問③は、同じパターンではなく、違ったバリエーションの作劇を模索していたため。もしくは群像劇志向のサモ・ハン演出だから。
 
という解釈をしていました。
ところが「製作:ジミー・ウォング」の表記や当時の各々の状況を考慮すると、違った推測が立ち上がってきます。
 
疑問①は 「ジミーのプロジェクトを断れず受けたサモ・ハン。しかし自分の制作会社の映画製作もカチ合っているため、自分がアクションをする役では大変。今回は動きのない役で演出と演技に集中して、アクションは自分の製作している主演映画で見せようと思った。」
当時サモ・ハンは『七福星』の監督・主演、ジャッキー様は『ポリス・ストーリー』の監督・主演に『七福星』への出演もありました。ここに『ファースト・ミッション』の製作があるのですから、文字通り殺人的スケジュール。過労どころの騒ぎじゃないです。しかも全部アクション映画だし。これではいくら目立ちたがり立ったとしても、1本位は脇に回りたいですよね。
 
疑問②は 「兄弟子サモ・ハン、ジャッキー様ほどジミー・ウォングとの結びつきがないユン・ピョウは、あまり係わり合いになりたくないので武術指導のみで参加という腰の引けたスタンスを取った。」 
これには別の推測もあり、 「我の強いサモ・ハン、ジャッキー様ら兄弟子らに押さえられ、目立つことが出来ずに武術指導しかやらせてもらえなかった」という見方も出来ます。実際、ある書物では兄弟子2人についてユン・ピョウがそんなコメントをしています。
 
疑問③は 「別の作品を掛け持ちするジャッキー様は余裕がなく、結果サブキャラたちの見せ場が出来た。」
とはいえジャッキー様、本作でも充分な量でアクションをされているのでこれは全く当たってないかも。
 
といったところでしょうか。
当たっている、いないに関わらず、こんな風に映画の裏事情を推測しながら鑑賞するのも面白いです。
そんなわけで『ファースト・ミッション』、ノスタルジーも含めてワタシは楽しめましたね。
 
     今回・前回は『最近観た映画』の記事を書こうとしたら、ボリュームが多すぎて1本立ちさせました。ジャッキー様の映画のことを書くと長くなる傾向にあります。好きだから。

2009/09/02 21:59 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ

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