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2025/03/17 08:43 |
深読み『ファースト・ミッション』2
映画『ファースト・ミッション』に感じていたいくつかの事項・疑問。それは以下のようなことでした。
 
疑問① : 『福星』シリーズ等、自分が監督・主演する作品は、自らをここ一番(=アクション場面)はカッコよく見せるサモ・ハンが本作では何故ジャッキー様にアクション・パートを全て譲って、知的障害者という動きのない役にとどまったのか。
 
疑問② : ユン・ピョウは何故に出演せず武術指導のみに回ったのか。
 
疑問③ : ジャッキー様の諸作品と比べて他の出演者たち(特殊部隊の同僚たち)のアクションの見せ場が多いことには理由があるのか。
 
 
これらは今までは
 
疑問①は サモ・ハンは演技者として、また人間ドラマも演出出来る監督しての幅を広げたかった。
 
疑問②は ユン・ピョウは他の出演作とのスケジュールが合わなかった(実際当時の映画雑誌でも書いてありました)
 
疑問③は、同じパターンではなく、違ったバリエーションの作劇を模索していたため。もしくは群像劇志向のサモ・ハン演出だから。
 
という解釈をしていました。
ところが「製作:ジミー・ウォング」の表記や当時の各々の状況を考慮すると、違った推測が立ち上がってきます。
 
疑問①は 「ジミーのプロジェクトを断れず受けたサモ・ハン。しかし自分の制作会社の映画製作もカチ合っているため、自分がアクションをする役では大変。今回は動きのない役で演出と演技に集中して、アクションは自分の製作している主演映画で見せようと思った。」
当時サモ・ハンは『七福星』の監督・主演、ジャッキー様は『ポリス・ストーリー』の監督・主演に『七福星』への出演もありました。ここに『ファースト・ミッション』の製作があるのですから、文字通り殺人的スケジュール。過労どころの騒ぎじゃないです。しかも全部アクション映画だし。これではいくら目立ちたがり立ったとしても、1本位は脇に回りたいですよね。
 
疑問②は 「兄弟子サモ・ハン、ジャッキー様ほどジミー・ウォングとの結びつきがないユン・ピョウは、あまり係わり合いになりたくないので武術指導のみで参加という腰の引けたスタンスを取った。」 
これには別の推測もあり、 「我の強いサモ・ハン、ジャッキー様ら兄弟子らに押さえられ、目立つことが出来ずに武術指導しかやらせてもらえなかった」という見方も出来ます。実際、ある書物では兄弟子2人についてユン・ピョウがそんなコメントをしています。
 
疑問③は 「別の作品を掛け持ちするジャッキー様は余裕がなく、結果サブキャラたちの見せ場が出来た。」
とはいえジャッキー様、本作でも充分な量でアクションをされているのでこれは全く当たってないかも。
 
といったところでしょうか。
当たっている、いないに関わらず、こんな風に映画の裏事情を推測しながら鑑賞するのも面白いです。
そんなわけで『ファースト・ミッション』、ノスタルジーも含めてワタシは楽しめましたね。
 
     今回・前回は『最近観た映画』の記事を書こうとしたら、ボリュームが多すぎて1本立ちさせました。ジャッキー様の映画のことを書くと長くなる傾向にあります。好きだから。
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2009/09/02 21:59 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ

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