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2025/03/20 05:13 |
最近観た映画(5月中旬~6月上旬)
水野晴郎さんがお亡くなりになりました。
ワタシが映画に夢中になるきっかけとなったのは、小学6年生のとき故・淀川長治さんが解説をされていた日曜洋画劇場で『燃えよドラゴン』を、その3日後に水野さんが解説をされていた水曜ロードショーで『クレージーモンキー笑拳』を観たことでした。
水野さんが監督された『シベリア超特急』シリーズも何だかんだで5・6作観てると思います。
映画的には・・・まあそういった感じですが、愛情も感じられるし毎回お決まりのシーンもあって本数を重ねるごとに不思議な中毒性のあるシリーズだったと思います。
それしても淀川さん・水野さんのような「映画解説者」は時代的にもう出てこないと思います。
淋しい気がします。おすぎさんには頑張ってもらいたいです。
 
さて、本日は恒例の『最近観た映画』です。
前回より以下の映画を観ました。 

『仮面ライダー THE NEXT』
『仁義の墓場』
『県警対組織暴力』
『アートスクール・コンフィデンシャル』
UNKNOWN/アンノウン』
『デジャヴ』
『新・少林寺三十六房』
『レイヤー・ケーキ』
『ザ・プレイヤー』
『大日本人』
『悪夢探偵』
『ドラゴン・バーニング』
 
『仮面ライダー THE NEXT』・・・M氏からDVD借りて観ました。感想はいずれ別の機会に・・・どの機会かは、お分かりでしょう(ニヤリ)。
 
『仁義の墓場』・・・渡哲也さん演じる、ヤクザ版ターミネーターのような主人公の圧倒的存在感、コレに尽きます。まさに狂犬。モラルも一貫した行動規範も持たない主人公ゆえ、彼の生涯を追うだけで先の読めないストーリー展開に。『仁義なき戦い』より好きです。でも実在したこの主人公のような人とは関わり合いになりたくないです。
 
『アートスクール・コンフィデンシャル』・・・アート系学生の描写には「デフォルメされてるけど、多分実際もこんな感じなんだろうな」と思わせる説得力があり、ギャグも効いてます。その上で学園内で起こる連続殺人事件を絡めているのが変則的。このパートが、アート業界の実態を皮肉った変化球的ハッピーエンド(と呼べるかは各々の解釈として)に繋がってます。
このようにオーソドックスではない内容の為、地味な印象を与えますが、なかなか捨て置けない作品と思います。この手の映画は、すぐに廃盤とかレンタルDVD屋の棚から消えるのでご覧になるならお早めに。
 
『デジャブ』・・・もっと少ない予算でも充分作れる話なのに、敢えて派手な見せ場を盛り込んで大作然と仕上げた感じ。伏線もちゃんと拾って観てる間は退屈しません。途中からSFに走らず、そのまま刑事ものとして話をまとめてもよかったような気もします。
 
『レイヤー・ケーキ』・・・今回の「予想外の当たり」作。ケレン味あるCGを使った演出(『ファイトクラブ』の影響あり?)と、主演のダニエル・クレイグも写真で見ると悪役面ですが、映画ではしなやかな肉体と立ち振る舞いでスターのオーラを醸し出し、作品を締まったものにしています。ラストで駄目押しのどんでん返しを用意するところは、いかにもイギリス映画らしいです。
 
『ザ・プレイヤー』・・・映画雑誌や本で有名映画プロデューサーの評伝をいくつか読んだことがあります。どれも面白く読みはしましたが、人としていかがなモンだろう的人格の方ばかりでした。多分心優しい人格者では生き馬の目を抜くような映画業界で生き残ることは出来ないのでしょう。本作の登場人物たちもそんな人たちばかり。
「有名スターを使ってご都合主義のハッピーエンド」と揶揄される劇中映画にブル-ス・ウィリスとジュリア・ロバーツが主演していたのには大笑い。ご自分でご自身の事、判ってらっしゃるのね。
 
その他は省略であります。
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2008/06/12 21:35 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
規制の果て
少し前になりますが、『CUT』誌で松本人志さんのインタビュー記事を読みました。
 
お笑いブームといわれて久しいですが、後続の芸人さんで未だ松本さんのレベルに匹敵する方は出ていないと思います。
 
昨年、映画『大日本人』を観て以来、『ダウンタウンのごっつええ感じ』のDVDをレンタルして観直したり、著作も読みましたが、類稀なる鋭い感性には感動すら覚えます。
10年以上前に放映された『ごっつ ――』が今テレビで流れているバラエティー番組のコントよりはるかに(シナリオのみならず、ダウンタウン始め今田耕司さんら脇を固める芸人さんたちの上手さも含めた意味で)質の高い笑いであること。
著作から伺える、あらゆる事象を独自の視点で斬る鋭い感性、ギリギリまで自分を追い込んでまで笑いの世界を追求しようとする生き様。
やはり天才、と再確認するばかりでした。
 
CUT』では、TV業界で最前線を走り続ける松本さんの興味深いコメントが載っていました。
そこで語られていたのは、TV業界は著しく表現に自由度がなくなっているという現実でした。
我々視聴者からのクレームで、規制の枠をどんどん狭くしてきた結果、その狭い枠内でしか表現ができなくなってしまった、と。
絶望的な状況の中で、松本さんが何とか落とし所を探しながら仕事をされていることが伺えました。
 
確かに子供の頃に観たアニメの『タイガーマスク』の最終回は、未だに覚えているほど強烈にバイオレントなクライマックスでした。今、放送出来るのか分かりません。
たかだか10年ほど前の『ごっつええ感じ』でさえ、今観ると「よくこんなネタ放送できたな」と思うことがあります。
 
その内、どんどん制約が多くなり、最後は害の無いクイズや旅番組ばかりになるのでしょうか。
今後はアメリカのようにペイ・チャンネルでのみ、規制に縛られない作品が放映されるようになるのでしょうか。
それにしても現時点でも『ランボー/最後の戦場』は地上波放送は無理なんじゃないでしょうか。
そんな感じで、『横溝正史シリーズ』全エピソード観たら次は何観ればいいんでしょうか。
江戸川乱歩の美女シリーズでしょうか・・・観たいな、それ。どこかレンタルしてないかな。

2008/06/11 21:28 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
横溝正史シリーズ
既に何回か書いてますが、70年代に放映した『横溝正史シリーズ』にハマッてます。
 
変な話ですが、ワタシは10代の頃から「10年生まれるのが遅かった」と思ってました。
70年代に青春時代を過ごしたかったのです。多感な時期を過ごした80年代から90年代初め、「時代にコネクト出来ない自分」を感じていました。軽薄短小が持て囃されるバブリーな時代に自分だけその流れに乗れていない気がいつもしていました。
 
こうした過去の実感が未だに根底にあるらしく、60・70年代の映画やTVドラマ(勿論、特撮含む)を観るとその時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚え、心地良いのです。
 
『横溝正史シリーズ』にハマッているのも、その辺が多分にあります。
時代が伺える映像、音楽、現在では放映できない内容、全てがかつての幼少時代を強烈に思い起こさせるのです。
 
その『横溝正史シリーズ』、ようやく全エピソードの半分位を観終えました。
中でも特にハマッたのが『真珠郎』という回。
もう話から台詞からキャラクター造形から、全て最高です。
 
ある登場人物の叔父が、求愛を拒まれ逆恨み。復讐のために養子を殺人マシーンに育てるべく、道徳観や人間性を排除したスパルタ教育を敢行。その類まれな美しさを持った子「真珠郎」は、勉強机で昆虫をカッターで真っ二つにしては誉められるような日々の末、生き物の命を奪うことに躊躇の無い立派な青年に成長しますが・・・というお話。
 
叔父の復讐計画も遠大、ていうか遠回しで、「世界制服のためにまずはスクールバスの乗っ取りから」で有名なショッカーのようです。
オープニングの真珠郎が月夜に蛍をパクッと口に入れると体が発光するシーンの特撮は今観るとチープですが何とも味があります(観ながら『吸血鬼ゴケミドロ』『ガス人間第1号』等を思い出してました)。
 
そして、何といっても現在では考えられない台詞の数々が最高です。
 
「でも叔父は反省ということを知らない変人です」←コレ、事情説明のシーンでヒロインが淡々と言う台詞です。
 
「叔父は世にも恐ろしい人間ペスト菌の培養を始めたのです。」←真珠郎のことを言ってます。
 
それを受けて古谷一行さん演じる、金田一耕介が 「狂ってる・・・」 とこちらの思っていることをこれ以上に無いコメントで一刀両断。
 
「人間ペスト菌」なんて表現、どうやったって思いつきませんですよ。
この一言で完全にハマッたといっても過言ではありません。
 
そして茶木みやこ さんのエンディングテーマ。
時代を感じさせる曲なのですが、イントロから歌に入るタイミングが難しく、一聴しても覚えられない不思議なメロディで『横溝正史シリーズ』のエンディングテーマとしてふさわしいです。
 
本シリーズで 茶木みやこ さんの名前を知ったのですが、そんな最近、我が地元に茶木さんがライブにやってくるという情報が!?
なんという偶然!こんなことってあるのね!?これは行きたい!
と調べてみたら今度の土曜・・・その日は妹一家が東京から来るんで行けそうにありません。うぅ・・・。
 
仕方ないんでまた『横溝正史シリーズ』観よっと。

2008/06/05 21:10 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
確かにランボー者
昨日のブログの続きで先週末観た『ランボー/最後の戦場』についてです。
 
当初、スタローンのフィルモグラフィーと彼の心の変遷、当時の状況を考察した(という程のものでもないですが)文章から書き始めましたが、取り留めないものになってしまったのでボツにしました。
多分、自分にとっては酒飲みながら語ってると盛り上がるネタのようです。
いつかまた書いてみたいと思います。
 
で、映画ですが前3作とは別物という位、とにかく暴力描写がケタ違い。往年のオリバー・ストーンの社会派映画以上の緊迫感。
冒頭から実際のショッキングな映像がこれでもかという位に流れ、もはや娯楽映画とは思えない様相を呈してきます。あからさまに爽快な戦争アクションとして観られる事を拒否しています。
この映像挿入はスタローンの意図でしょう。
本編のみであれば、観る人によっては「映画を盛り上げる為だけに、劇中に残虐シーンを盛り込んだ。悪趣味だ」という批判も出たでしょう。しかし冒頭にこれらの映像を挿入することによって「現実世界の惨状を知ったら能天気な娯楽映画なんて作れるか!この映画が悪趣味なのではない。現実が悪趣味なのだ」という理屈が完成し、嫌な表現ですが巧妙な作りになってます。
実際、あの映像を見せられた後では、本編をただのアクション映画として楽しむというのはワタシには出来ませんでした。
 
本編もCG等特殊効果を使って人体破壊描写をはっきり映しまくります。
多少映画を見慣れたワタシでもこれらの映像・描写はキツかったです。
ストーリーこそミッション遂行型アクションですが、流れるテーマは深刻です。
 
「圧倒的な暴力の前には、キレイ事は通用しない。それ以上の暴力でしか状況を打破する術は無い。」
 
そんな臭い物にしてあるフタを取るような内容に仕上がった異色のランボーシリーズ最新作は、ラストでようやくかつてのシリーズ作と繋がります。
 
「あの服装」でランボーが遂に辿り着いた場所。
 
多分、制作当時スタローンは自らの年齢と、映画業界での自身の状況から、ランボーシリーズは今作が最後になるだろうと思っていたに違いありません。
だからこそ、あのラストシーンはどうしても入れたかった。
そんなスタローンの本シリーズへの愛情が伺えて、好感でした。
でも映画はヒットし、今は続編を示唆するコメントをするスタローン。それはそれで、やれるとこまでやって欲しいです。
 
しかし還暦を越えて、あのダッシュは凄い。まだまだアクションはイケると思います。
それに引き換えワタシは体ゆがんでるとか、喘息だとかいってるし・・・。

2008/06/03 21:43 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
バカ映画の金字塔『スネーク・フライト』
昨日ブログを更新しながら、『スネーク・フライト』の残りを観ました。
 
ここ2日、本作について軽く触れてますが最後まで観て確認しましたところ、やはり「飛行中の旅客機に毒蛇が放たれ大騒ぎ」という、まさしく『スネーク・フライト』のタイトル以上でも以下でもない内容でした。その内容で2時間弱でした。
ここまで潔いと逆に人に薦めたくなってきます。
 
はっきり申し上げて「バカ映画」なのですが、そのことに確信的であるにも拘らずふざけ過ぎたり「バカ映画だから」という一種の諦観や開き直りが感じられないのが好感です。
 
エンドロールは「飛行機乗る時ゃ気を付けろ 毒蛇いっぱい うーじゃうじゃ」みたいな頭の悪そうな歌詞を歌うバンドのPVが流れるという念の入れようで、「頭から尻尾まで蛇とバカで埋め尽くす」といった製作者の心意気に打たれました。マジでここまでやる映画は珍しいです。
 
大真面目に作ったはずなのに、恥ずかしい仕上がりになってバカ映画の称号をいただく作品は数あれど、コンセプト自体が「バカ」で、そこから逸脱せずに制作費を正しくバカに費やしていくというのは、なかなか出来ません。大抵コンセプトが「バカ」である場合は完成した作品はバカ映画ですらなく、ただの駄作になることが多いのです。
 
そんなわけで、それなりにお薦めです『スネーク・フライト』。バカだけど。
さて、何回バカと書いたでしょうか?

2008/05/21 21:39 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ

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