水野晴郎さんがお亡くなりになりました。
ワタシが映画に夢中になるきっかけとなったのは、小学6年生のとき故・淀川長治さんが解説をされていた日曜洋画劇場で『燃えよドラゴン』を、その3日後に水野さんが解説をされていた水曜ロードショーで『クレージーモンキー笑拳』を観たことでした。
水野さんが監督された『シベリア超特急』シリーズも何だかんだで5・6作観てると思います。
映画的には・・・まあそういった感じですが、愛情も感じられるし毎回お決まりのシーンもあって本数を重ねるごとに不思議な中毒性のあるシリーズだったと思います。
それしても淀川さん・水野さんのような「映画解説者」は時代的にもう出てこないと思います。
淋しい気がします。おすぎさんには頑張ってもらいたいです。
さて、本日は恒例の『最近観た映画』です。
前回より以下の映画を観ました。
『仮面ライダー THE NEXT』
『仮面ライダー THE NEXT』
『仁義の墓場』
『県警対組織暴力』
『アートスクール・コンフィデンシャル』
『UNKNOWN/アンノウン』
『デジャヴ』
『新・少林寺三十六房』
『レイヤー・ケーキ』
『ザ・プレイヤー』
『大日本人』
『悪夢探偵』
『ドラゴン・バーニング』
『仮面ライダー THE NEXT』・・・M氏からDVD借りて観ました。感想はいずれ別の機会に・・・どの機会かは、お分かりでしょう(ニヤリ)。
『仁義の墓場』・・・渡哲也さん演じる、ヤクザ版ターミネーターのような主人公の圧倒的存在感、コレに尽きます。まさに狂犬。モラルも一貫した行動規範も持たない主人公ゆえ、彼の生涯を追うだけで先の読めないストーリー展開に。『仁義なき戦い』より好きです。でも実在したこの主人公のような人とは関わり合いになりたくないです。
『アートスクール・コンフィデンシャル』・・・アート系学生の描写には「デフォルメされてるけど、多分実際もこんな感じなんだろうな」と思わせる説得力があり、ギャグも効いてます。その上で学園内で起こる連続殺人事件を絡めているのが変則的。このパートが、アート業界の実態を皮肉った変化球的ハッピーエンド(と呼べるかは各々の解釈として)に繋がってます。
このようにオーソドックスではない内容の為、地味な印象を与えますが、なかなか捨て置けない作品と思います。この手の映画は、すぐに廃盤とかレンタルDVD屋の棚から消えるのでご覧になるならお早めに。
『デジャブ』・・・もっと少ない予算でも充分作れる話なのに、敢えて派手な見せ場を盛り込んで大作然と仕上げた感じ。伏線もちゃんと拾って観てる間は退屈しません。途中からSFに走らず、そのまま刑事ものとして話をまとめてもよかったような気もします。
『レイヤー・ケーキ』・・・今回の「予想外の当たり」作。ケレン味あるCGを使った演出(『ファイトクラブ』の影響あり?)と、主演のダニエル・クレイグも写真で見ると悪役面ですが、映画ではしなやかな肉体と立ち振る舞いでスターのオーラを醸し出し、作品を締まったものにしています。ラストで駄目押しのどんでん返しを用意するところは、いかにもイギリス映画らしいです。
『ザ・プレイヤー』・・・映画雑誌や本で有名映画プロデューサーの評伝をいくつか読んだことがあります。どれも面白く読みはしましたが、人としていかがなモンだろう的人格の方ばかりでした。多分心優しい人格者では生き馬の目を抜くような映画業界で生き残ることは出来ないのでしょう。本作の登場人物たちもそんな人たちばかり。
「有名スターを使ってご都合主義のハッピーエンド」と揶揄される劇中映画にブル-ス・ウィリスとジュリア・ロバーツが主演していたのには大笑い。ご自分でご自身の事、判ってらっしゃるのね。
その他は省略であります。
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