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2025/03/19 01:29 |
だらキチぶろぐ
遅まきながら『おくりびと』のアカデミー外国語賞受賞は、めでたかったですね。時事的にかなり出し遅れの証文状態です。
『おくりびと』は未見ですが、その作品以上に製作過程の紆余曲折が興味深かったです。
監督の滝田洋二郎さんの名は、20年近く前に観た『コミック雑誌なんていらない!』に衝撃を受け、覚えました。
 
ところで『おくりびと』の滝田監督の最新作が『釣りキチ三平』の実写版です。
『ヤッターマン』を観に行った際に予告編を上映しており、最近までTVでもCMが流れていました。
先日そのCMを観てハッとしたのですが、
 
『釣りキチ三平』の「キチ」ってあの意味でしょうか?
「キチ」って「キチ○○」ってことでしょうか。今更ながらだけど。
 
CMで、男性の爽やかな声が『釣りキチ三平』とナレーションを入れているのを観るにつけ、「あぁ、『釣りキチ三平』の「キチ」は、やっぱ「吉」の字かな。」と無理に思いたくなります。主人公は「釣吉」って名前なのでしょう・・・いや名前は「三平」だよ!じゃ、じゃあー釣吉が苗字で三平は名前だ。昔のマンガでは良くありましたよね?野球マンガの主人公は「球太」、勉強マンガ(そんなのありました。必殺技が「答案2枚返し」とか)だと「一番」、料理マンガだと「味平」等、名が体とそのマンガのジャンルや内容を表しているやつ。
書いといてナンですが、我ながらイマイチ説得力に欠けるな・・・。
 
ネットで調べてみたら(ていうかワタシはヒマ?昨日忙しいと書いたのに)、やはり『釣りキチ三平』の「キチ」は、あの「キチ」でした。
主人公が狂人というのは、なかなかイッちゃってる感じですが、内容の健全さに反し、タイトルの不都合さによって、ここ20年位は不当な扱いを受けてきたのではと勝手に想像してしまいます。
 
小学生の頃、幼なじみのポテの家に遊びに行けば、彼の書庫と化していた階段下の物置には『Theかぼちゃワイン』と並んで『釣りキチ三平』のコミックスが並び、同級生の竹内君はクラスのレクリエーションで「♪おぉーれは つ~りきち さんぺいだっ」とアニメ版のエンディングテーマを出し物で唄っていたことを思い出します。いいえキミは釣りキチ三平じゃなくて竹内君です。
 
そして今、某住宅販売会社のCMで実写版の三平役の子が、三平のコスプレで瀟洒な住宅にお邪魔しているのを観て、ワタシの脳内でボブ・ディランの『時代は変わる』が流れるのでした。内容自体は素晴らしい『ちびくろサンボ』が発禁になる時代は終わったのですね。
 
で考えたのですが、「キチ」を既存のマンガのタイトルに付けたらどうなるでしょう。
『美味しんぼ』は『食いキチ士郎』、『巨人の星』は『野球キチGUY』、『ドラえもん』は『便利道具キチ/新・のび太の狂人日記』、って別に考えたからどうということはないんですけど。
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2009/04/03 21:44 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
最近観た映画
今日はしばらくぶりの『最近観た映画』を書こうと思います。最近めっきり鑑賞本数が減りました。でもよく考えてみたら『横溝正史シリーズ』ばかりを観ていたのでした。
 
『レディ・ウェポン』
『グッド・シェパード』
『恋の門』
『ディスタービア』
『クワイエットルームにようこそ』
『ナチョ・リブレ』
『転々』
『ハードボイルド/新・男たちの挽歌』
 
『レディ・ウェポン』・・・ナンセンスと紙一重の描写や設定はC級の趣なのに、キャストはそれなりに有名どころを揃え、安っぽくも見えず。アクション・シーンの切れは流石チン・シウトン。後半の話の行き当たりバッタリ感は往年の香港映画のテイストを正しく継承しています。
 
『グッド・シェパード』・・・3時間の大作、トーンも静かですが、冒頭で諜報員の世界がリアリティを持って描かれており、グッと引きこまれて飽きずに観ました。80・90年代によくドラマやマンガで見かけられた、仕事に全てを捧げ家庭を顧みることのできなかった日本のサラリーマンのような主人公をマット・デイモンが好演。ロバート・デ・ニーロの演出も抑制が効いていてグッジョブです。この主人公のその後の物語が観たいと思いました。
 
『恋の門』・・・酒井若菜さんがとても魅力的でした。共演陣もみなさん存在感ある演技。マンガが原作だからでしょうか、マンガチックな描写が飽きさせないエネルギッシュな演出は圧巻です。でも鑑賞後疲れました。作品のエネルギッシュさと、その時のコンディションとを上手くマッチングさせることが出来なかったようです。うぅ、トシなのか。
 
『ディスタービア』・・・「あぁ!そこいくと殺されるから行っちゃダメー!」的描写、所謂「志村!うしろ!うしろ!」状態が続くサスペンスで、ビール片手に観るには良いでしょう。でもオープニングの見せ場(と表現していいのか困りますが)は、完全に蛇足だと思いますし、犯人の描写も整合性よりスリル重視。
 
『ナチョ・リブレ』・・・『バス男』(この邦題はひどいと思う)のジャレッド・ヘス監督が描くとぼけた世界は、観ていてストレスがかかりません。ジャック・ブラックが『スクール・オブ・ロック』でやっていた、「眉芸」(眉毛の芸。だれか命名しました?してなかったら今ワタシがしました!)やソウルフルな歌声をこちらでも披露。こちらはお疲れ気味のコンディションには非常に効果を発揮しました。
 
『ハード・ボイルド』・・・十数年前、所有していたレーザーディスクの中で、最もヘビーロテーションだったのが本作でした。劇場で観てシビれ、LD購入後は酒を飲みながら観たり、当時住んでいたアパートに友人たちが泊まりに来ると一緒に観たり。
ハリウッド進出直前だったジョン・ウー監督が、香港時代の総括とばかりにやりたい放題やった感じで、お約束の2丁拳銃乱射や凄まじい威力のショットガンから、『男たちの挽歌Ⅱ』のような仁義を重んじる敵キャラ、後の『フェイス・オフ』に通じる「目的を遂げるため不本意にも敵の前で残酷に振舞う」キャラの悲しみの演技、松田優作さんの『遊戯シリーズ』的ワンカット長回しの銃撃戦シーンもありでお腹いっぱい。当時は「どうやって撮ったんだろ」とか「カメラ何台回してるんだろ」とか思いながら観てました。最後に観たのは10年位前ですが、今観るとクライマックスの長さに胃もたれがします。世界一銃を構える姿が様になる俳優は未だにチョウ・ユンファだと思います。
 
その他は省略でございます。

2009/03/30 21:30 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
水戸黄門を観て弱い者いじめについて考えた
休日、夕方にテレビで『水戸黄門』を再放送してました。
クライマックスを迎えたところらしく、西村晃さんの黄門様と伊吹吾郎さんの格さんや、由美かおるさんらが大立ち回りを始めていました。
 
驚いたことに、その立ち回りが下手なアクション映画よりもキマっているのです。
ワンカットで二人のキャラクターが立ち回るところをしっかり見せたり、役者陣も手の多い殺陣をすばやくこなしていて、眼から鱗が落ちる思いでした。侮れず『水戸黄門』。
 
番組は、しばらく悪者を相手にたっぷり暴れ回ったところで、「控えぃ、控えぃ!」。
♪ちゃ~ちゃらららら~ら~ のBGMにのせて印籠が出ました。
悪者、善人、みんな平伏です。
観ながらワタシは「弱い者いじめ」という言葉の定義について考えていました。
 
民を虐げていた悪代官一味。
確かに民を虐げるのは弱い者いじめでしょう。
けれど「弱い者」というのは、いじめる側が圧倒的な肉体的・経済的・社会的等優位にある場合に成り立つ言葉です。弱い者からすれば、どうやっても敵わないような。
だとすれば、最初から印籠を出さずに相手を嬲るだけ嬲って(しかも真剣に対し素手で戦っても楽勝状態)、気が済んだら印籠を出してお裁き、とくれば、これを弱い者いじめと言わずして何を弱い者いじめというのか、と思ってしまいます。ご隠居の道楽?
 
しかも観ていると、どうやらこの回のお話は悪者に身内を切られた親族が、仇討ちの行脚の途中に黄門様ご一行と出会ったりしながら、ようやく見つけた仇敵一味につかまり大ピンチ。そこに現れた黄門様ご一行がいつもの如く大立ち回り、といった話だったらしい。
そしてその場で黄門様の計らいにより、黄門様自身が見届け人となって仇敵と遺族の長男が一騎打ちすることに。
ところが青二才の長男より、仇敵の方が強く、このままだと親父に続いて長男も敵の刃に!どうする長男!?
 
とそのとき黄門様が、石だか、扇子だかを仇敵の頭に投げつけた!
えっ!?
今にも長男を斬りそうだった仇敵の後頭部に、石(だか扇子だか)は思ったとおり大ヒット。頭を抱え動きを止める仇敵。そこに黄門様のアップが入り
 
今じゃ!!
 
えっ?反則!?
 
長男、その機を逃さず仇敵の懐に飛び込み、愛刀をブッ刺し!卑怯!卑怯千万!
そこで黄門様のアップ!
 
「(うなずきながら微笑んで)良くやった。
 
黄門様、完全な判官びいき。
・・・これって弱い者いじめと違うの?
 
『水戸黄門』は色々な示唆を与えてくれます。深い・・・。

2009/03/26 21:31 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
スタジオ・渋り
先ほどの家庭内での会話:

A 「このマグカップ、凄い茶シブがついてるよ。シブってるよ。漂白しなきゃ。」

B  「おぉ!?オレのもシブってるわ。こっちも頼む。」

A 「なんでこんなにシブってるんだろうね?このシブり、取れるかな?」

B 「・・・・・・閃いた! 『スタジオ・シブリ』。」

A 「・・・・・・(黙殺)」

で、そんなお寒いオヤジギャグより考えました。『スタジオ・シブリ』作品。

1.『崖の上の放尿』
・・・♪ホ~ニョホーニョ放尿・・・即、却下でした。1も2も無く「下品」だからでした。

2.『おのろけ姫』
・・・「私の彼ってチョー優しいの♪モロっていう名の白い狼に乗ってやってくるの~。白馬ならぬ『白狼の王子様』って感じ。この前だってぇー・・・」・・・・そんな姫はデイダラボッチに踏み潰されてしまうエンディングが爽快な後味を残すスペクタクル巨編。観たくなってきたでしょ?

3.『えなりのトトロ』
・・・えなりかずきさんがボディ・ペインティングでトトロに扮する前衛的ファミリー映画。観たい。

あと成人映画『痴女の欲求便』とか、ただの太った人が出てくる『肌色の豚』とか素晴らしいラインナップ。
とある家庭内では失笑でした。

2009/03/12 21:35 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ
実写化日本映画の奇跡!『ヤッターマン』
先週末、公開になった『ヤッターマン』を観に行きました。
ワタシは映画館でこれほど泣いたのは初めてでした。
 
休日の昼の回とあって、場内は子供連れのファミリーで8割方席は埋まってます。田舎の映画館でこの混み様は大ヒットということでしょう。
子供たちは概ね小学校入学前、幼稚園入園前の子もちらほら見られます。
アニメの実写化、しかもお父さんお母さんはオリジナル放映の直撃世代とくれば、家族連れの動員が見込めるキラータイトルでしょう。
 
しかしワタシは一つ危惧していることがありました。
 
三池崇史監督は、確かに実力のある監督ですが、必ずといっていいほど「大人向け」の描写やギャグが入ります。子供向けの題材でも容赦はしてくれません。果たしてこの『ヤッターマン』、お父さんお母さんがドン引きする目に遭うのでは、と要らぬ心配をしておりました。
 
そして上映開始。
のっけからタツノコ・プロのキャラが出現。そのまま、まどろっこしい説明もせずに見せ場へ。
スゴい!!アニメのまんまだ!
一つ一つの描写に子供のころ観たアニメ版の記憶が蘇り、「あーっ、あの時と同じ!!」と感激の声が漏れてしまいます。あまりに見事な実写化ぶりに笑ってしまう程です。
 
中盤、ヤッターワンでドクロストーンのありかに向かう描写に至っては、もう文字通り抱腹絶倒。笑い過ぎて涙が止まりません。
そのまま、やはり全編に炸裂する子供置いてけぼりの大人向けギャグの波状攻撃に大笑い。
 
細部までこだわった美術・衣装の見事さ、キャストのハマり具合(なんといっても深田恭子さんのドロンジョの存在感、体当たり演技が凄いです)、オリジナルのキモを外さない誠実さ(アニメ版ドロンボー一味の声優さんたちも出演!)、最後の最後まで観客を楽しませようという姿勢も好感。
 
あえて気になったところを挙げれば、クライマックスが中盤までのテンポの良さに比べ、若干モタつき気味だったこと、そして「ブタもおだてりゃ木に登る」(これもあります!)のシーンで、ブタが可愛い声で「ブーブー」といいますが、あれはオリジナル同様「木に登る」の「る」を言い終わった後すぐにサイレンのような「ブーッ」でやって欲しかったところでしょうか。でも鑑賞後の満足感の前にはそんなことはどうでもいいことです。
 
繰り返しますが、ワタシは映画館でこんなに泣いた事はありませんでした。しかしそれは「笑い過ぎて」と、オリジナルの抜群な実写化に感激してのことです。ストレス解消にはもってこいの1本でしょう。早くも今年のベスト1に出会ったかも知れません
 
タツノコ・アニメを観て楽しい子供時代を過ごした皆さん、今こそ映画館にお礼参りするのです。
さすれば子供時代のあの作品を、現代に見事に蘇らせた日本映画の奇跡を目撃することでしょう。
 
ちなみに、付き合い始めのカップルや家族連れの方は、それなりに覚悟して行って下さい。

2009/03/10 21:27 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ

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