カラスというのは性格が悪い、というのは前2回で書いたエピソードで思い知りました。
その後はカラスがいれば目を合わさずに通り、ジョギング中に道にカラスが我が物顔で群れていればコースを変えるという、ほとんど上級生のカツアゲを恐れる中学生のような状態で過ごして参りました。
現在の仕事場は山の中にあり、カラスはあまり見かけません。
たまに見かけても市街地のと比べて、のんびりした風に見受けられます。カラスまで田舎マインドに染まっているようです。
その代わりといっては何ですが、サギがかなりの幅を利かせています。
サギはクロサギ、シロサギの両方がおり、以前は仕事場の窓から見える山にいました。
地元の社員に言わせると、サギが山の木々に巣を作るせいで、木が枯れてしまったといいます。確かに山の木々はその多くが針葉樹のような状態になっているのが確認できます。
その近くに行くと、サギがしたフンで辺り一帯異臭がするそうです。田畑に降り立った姿は、羽を広げれば1メートル数十センチになるそうで、時折庭先に降りているのを見ると怖くて外に出れないと言っていました。
もう、こうなるとテレビや雑誌でいわれてる「田舎に泊まろう」とか「スローライフ」とかそんなのが如何に美化されたイメージか分かります。下手をすると赤子が巨鳥に連れ去られるという『恐竜100万年』みたいな世界が実際に繰り広げられているわけです。あ、夏に玄関先でミヤマクワガタも見つけました。
そんなサギたちですが向こうの山を枯らし、ここ1年は仕事場のそばの山へとその巣を移してきました。
お陰で山側に停める車の一部(ワタシ含む)は木の枝の下に位置することもあってか、毎日フンの被害に遭います。「一部」と書いたのは山側に停めてもフンの被害にあまり遭わないエリアはあるのですが、出社した順に車を停めていくと、どうしてもワタシの車はフンの被害に遭うエリアの駐車になってしまいます。
とはいえ、今年に入って色々事情が変わって、山側の駐車スペースに停めなくても良くなりました。
ようやくサギのフンから解き放たれるぅ。
というわけで車を道路側のエリアに停めるようになりました。
そこは頭上に木の枝や電線が通っているわけでは無く、大空が広がっています。電線に止まったカラスがフンを落とすことはよくあるので、そういったことから考えても今度こそは大丈夫と思っていました。
ところが。
仕事帰り、車に近寄ってみれば、飛沫のような薄く白い跡がいくつも付いているではありませんか。
そしてフロンガラスに白い影を落とすかのような鳥のフン・・・風流ですね「白い影」だなんて、って自画自賛してる場合じゃない。
ワタシとその他2台がそのエリアに駐車していましたが、全車やられてます。昨日汚れを拭き取ったばかりなのに・・・。きっと自分の巣の付近で出入りする我々を敵視して、飛行中の脱糞攻撃を行ったのでしょう。
恐るべし、サギの行儀の悪さ。
恐るべし、サギの性格の悪さ。
・・・あれ?どこかで似たようなことが。
というルートを辿り、前回までのカラスのエピソードを思い出したのでした。
それにしてもサギは怖い。
遠目に見ているとシロサギが田に舞い降りる様は、優雅で美しさすら当初は感じていました。
ところが今となってはそんな光景を見たらゾッとするようになりました。
「クエーッ!クエーッ!」という鳴き声も不気味で怖いのですが、高い木の上に何羽ものサギが止まっては飛び立ち、地上からでもその大きさが分かる羽を広げて旋回しているのを見ると「始祖鳥か!」とツッコみたくなります。
追い払いたい気持ちはあるのですが、仕返しをカラス以上のあの大きさでされるでは、2、3羽でワタシを捕まえて、木の上の巣へ連れて行き突き回されるのでは考えてしまいます。あぁ怖い。
こうやって考えると自然界のヒエラルキーの頂点に人間が立っているというのは・・・ウソだな。まあ、それもウソだと思うけど。
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(前回からの続き)
職場にいたカラスを追い払った後、外出しようと駐車場に行くと自分の車が何かおかしい。
近づいてみると、モスグリーンとグレーのツートンの車体は白のまだら模様へと変貌していました。雨のように白のペンキを撒き散らしたようなワイルドな まだら模様です。ていうか鳥のフンじゃん、これ!!
今朝のカラスに手厳しい仕返しをされたのでした。
しかしその仕返しの度合いが凄まじい。
車体は全体的にまんべんなくフンが撒き散らされ、空いているエリアがありません。車体の側面までフンがかかってます。
しかもその駐車場には、ワタシの車の左右後ろの3方に他の社員の車が止まっているにも拘らず、ワタシの車だけがこの凄まじいフンの絨毯爆撃に遭っているのです。どうやったらこんな器用な真似が出来るのでしょうか?
このままでは人前を走ることすら憚られる状態だったので、水をかけてフンを洗い流してから外出をしました。
底面以外は全て汚れているのですから、実質水洗い洗車でした。
帰社後に当時の上司であったマルス先輩や後輩の女性に「いやーびっくりしましたよー」と先ほどの絨毯爆撃の話をしたところ、
「キミらしいな(笑)」
「見たかったなーそのフン車(ワタシ「フン車っていうな!!」)。そのままで外出すればよかったのに。」
と、大いにウケたのでした。
当時はよっぽどツイて無かったのでしょうか、こんなお気の毒エピソードに事欠かないワタシでしたので、周囲には「あさ伝説、新たな1ページ」的に受け取られ、週末の飲みでのネタになることは確定的でした。ツくのはカラスのフンか、犬のフン位のものでした。
そして、夕方。
その日は残業もさほどなく、日も長い時期だったせいもあり、薄暗くなってきた頃に部署の全員が仲良く仕事を上がりました。
「あさ(ワタシ)の車、またカラスに汚されていたりして(笑)」などとイジられながら、みんなで駐車場に行ってみるとホラ、いつもの通りの白いまだらの愛車が・・・白いまだらぁぁ!?
昼に外出した際、洗車したワタシの愛車は見事に、ホントに見事に再びフンの絨毯爆撃を受けていました。
茫然と立ちすくすワタシ。
腹を抱えて笑っている上司・同僚。
若干殺意が芽生えるワタシ
それに気づかず腹を抱えて、のたうち回る上司・同僚
そんなひと時の後、みんなで現場検証したのですが、やはりスキのないフンのかけ方に、ワタシ以外の車は全く被害が無いというその仕事ぶり、全く精緻極まりない。いや感心してる場合じゃない。
ただ、他の車に被害はないといってもワタシの車の周囲の路面には、さすがにフンは落ちていました。「落ちていました」っていうか、車の側面にもかけようとして落としたフンが一部は側面にかかり、残りは地面に落ちたといった方が正しいのでしょうが。
「ちょっと車、動かしてみなよ。」
マルス先輩が言う通り、車を自分の駐車スペースから動かしてみました。
またまた巻き起こる大爆笑。
ワタシの駐車スペースはカラスのフンが撒き散らされて白いまだらになっていましたが、真ん中だけは・・・ワタシの車が駐車していたところだけは青黒いアスファルトが汚れなく広がっています。
つまり四角い車の形がカラスのフンによって、シルエットのように浮かび上がっているのです。まるでギャグマンガのようでした。
恐るべし、カラスの執念深さ。
恐るべし、カラスの性格の悪さ。
あれからかれこれ10年近く経ちましたが、このエピソードは関係者内で未だに語り草です。
で、現在。
最近そんなエピソードをよく思い出します。
(続く)
以前ワタシが仕官していた職場の敷地には、つがいのカラスがいました。
その敷地で工場が建つ前から暮らしてきたのか、既得権を主張するかのように傍若無人な振る舞いをしていました。
「カラスは雑食」と世間で言われる通り、新築である工場正面の自動ドアの縁に注入されているゴムを食ったり、社員が通勤に乗ってくる自家用車に使われているフロントガラスやドアの縁に貼ってあるゴムを食ったりと、ゴムが好物でした。それも新しいゴムが。
かくいうワタシの愛車も購入したばかりの頃にドア部のゴムを食われ、未だにドアを開けると虫歯のように欠けたゴムの形が確認できます。
当時同じように、買ったばかりの愛車で意気揚揚と出社し、帰りにはフロントガラス周りのゴムを食われた社員が「通勤上の災害として会社が補償してくれないんですか!?」と訴えてきたこともありましたが、「オレも食われたんだよ!!」と諭して丸く収めました。
そんなカラスたち、毎朝会社に来ると正面玄関前で自動ドアのゴムをつつくのが日課でした。
ある日、出社して玄関前の駐車場に車を停めると、運転席からもうカラスたちが玄関先でたむろしているのが見えました。
カラスたちがたむろすると自動ドアのゴムだけでなく糞の被害もあり、ワタシは毎朝玄関を掃除していたので非常に迷惑してました。
堪忍袋の緒が切れたワタシ、その日は我慢できずに「シッ!!」と脅して追い払ったのでした。
即座にカラスたちは飛び立ちましたが、数十メートル離れた敷地内の桜の枝に止まり、こちらを見ています。今後はワタシの顔を見ると逃げて行くかも知れないなぁ、などと思いました。
それから数時間後。
業務で外出することになり、社屋を出て駐車場に停めた自分の車へと向かいました(この職場には社用車がなく、自分の車で外出して後にガソリン代を清算するシステムでした)。
ところが遠目からも何か車がおかしいのです。
(続く)
昨日までの諸々の懸案事項と現状について、ある方に話を通す。
こちらの事情をご理解いただき、温情ある提案を貰う。この際、甘えることに決め、少し気が楽になりました。
仕事帰りに体のゆがみの矯正施術を受けに行きましたが、状態が前より良くなっていると言われて嬉しかったです。先生に言われた通り週に5回は家で矯正体操を1年近く続けた甲斐があったというものです。しかし相変わらず体が痛いので、状態が改善されていても全然分かりませんでした。ていうかホントに改善しているのでしょうか。
夜、懸案事項に更なるネガティブな新情報が入る。
全くこのところの先の読めなさというか、事態の二転三転っぷりはドラマのようです。
M氏への取材、いさらレポート更新の他に、やらなければいけない・決めなければいけない個人的懸案事項があったのですが、取りあえず予定していた事柄は消化しました。
しかし事態は二転三転し、懸案事項は懸案事項のままであったり、以前より予定していた事項を無期延期にしたりということになりました。
疲れの抜けない休日でした。
しかしこういったフラストレーションが溜まる状態であればある程、家庭内でのギャグのキレはその鋭さを増して行きます。家の中の移動はムーン・ウォークで行ったり、放屁のことを「ブッぱなす」と言って連呼したり地元のスーパーで結構な音量で「ブッぱなす」と言ってみたり、「おしっこ」のことを「おしょっこ」と言い間違えて開き直り「おしょっこ漏れそうで日本の夜明けは近いでごわす、西郷どん!」とかもう調子に乗った子供のレベルでギャグを連呼するのでした。
ワタシの中で何かが崩壊しかけているのかも知れません。