今日はしばらくぶりの『最近観た映画』を書こうと思います。最近めっきり鑑賞本数が減りました。でもよく考えてみたら『横溝正史シリーズ』ばかりを観ていたのでした。
『レディ・ウェポン』
『グッド・シェパード』
『恋の門』
『ディスタービア』
『クワイエットルームにようこそ』
『ナチョ・リブレ』
『転々』
『ハードボイルド/新・男たちの挽歌』
『レディ・ウェポン』・・・ナンセンスと紙一重の描写や設定はC級の趣なのに、キャストはそれなりに有名どころを揃え、安っぽくも見えず。アクション・シーンの切れは流石チン・シウトン。後半の話の行き当たりバッタリ感は往年の香港映画のテイストを正しく継承しています。
『グッド・シェパード』・・・3時間の大作、トーンも静かですが、冒頭で諜報員の世界がリアリティを持って描かれており、グッと引きこまれて飽きずに観ました。80・90年代によくドラマやマンガで見かけられた、仕事に全てを捧げ家庭を顧みることのできなかった日本のサラリーマンのような主人公をマット・デイモンが好演。ロバート・デ・ニーロの演出も抑制が効いていてグッジョブです。この主人公のその後の物語が観たいと思いました。
『恋の門』・・・酒井若菜さんがとても魅力的でした。共演陣もみなさん存在感ある演技。マンガが原作だからでしょうか、マンガチックな描写が飽きさせないエネルギッシュな演出は圧巻です。でも鑑賞後疲れました。作品のエネルギッシュさと、その時のコンディションとを上手くマッチングさせることが出来なかったようです。うぅ、トシなのか。
『ディスタービア』・・・「あぁ!そこいくと殺されるから行っちゃダメー!」的描写、所謂「志村!うしろ!うしろ!」状態が続くサスペンスで、ビール片手に観るには良いでしょう。でもオープニングの見せ場(と表現していいのか困りますが)は、完全に蛇足だと思いますし、犯人の描写も整合性よりスリル重視。
『ナチョ・リブレ』・・・『バス男』(この邦題はひどいと思う)のジャレッド・ヘス監督が描くとぼけた世界は、観ていてストレスがかかりません。ジャック・ブラックが『スクール・オブ・ロック』でやっていた、「眉芸」(眉毛の芸。だれか命名しました?してなかったら今ワタシがしました!)やソウルフルな歌声をこちらでも披露。こちらはお疲れ気味のコンディションには非常に効果を発揮しました。
『ハード・ボイルド』・・・十数年前、所有していたレーザーディスクの中で、最もヘビーロテーションだったのが本作でした。劇場で観てシビれ、LD購入後は酒を飲みながら観たり、当時住んでいたアパートに友人たちが泊まりに来ると一緒に観たり。
ハリウッド進出直前だったジョン・ウー監督が、香港時代の総括とばかりにやりたい放題やった感じで、お約束の2丁拳銃乱射や凄まじい威力のショットガンから、『男たちの挽歌Ⅱ』のような仁義を重んじる敵キャラ、後の『フェイス・オフ』に通じる「目的を遂げるため不本意にも敵の前で残酷に振舞う」キャラの悲しみの演技、松田優作さんの『遊戯シリーズ』的ワンカット長回しの銃撃戦シーンもありでお腹いっぱい。当時は「どうやって撮ったんだろ」とか「カメラ何台回してるんだろ」とか思いながら観てました。最後に観たのは10年位前ですが、今観るとクライマックスの長さに胃もたれがします。世界一銃を構える姿が様になる俳優は未だにチョウ・ユンファだと思います。
その他は省略でございます。
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新たなブームは今月号の『DVDでーた』を読んでいてやってきました。
そこには4ページに渡り『キュージョン』なるアイテムの特集が載っていました。
キュージョンとは「キューピー」と「フュージョン」とを合わせた造語で、アニメ、コミック、映画などのキャラクターをキューピーがコスプレしているようなフィギュアの商品名。ストラップ等に付いている小さなものです。
ワタシに今、遅ればせながらキュージョン・ブームがやってきております。
この『DVDでーた』でキュージョンに魅せられた翌日に、高速のパーキングエリアにてキュージョン発見!このときのワタシのテンションの上がりようといったら「もうみんな帰ってくれワタシはこのキュージョンたちを眺めながらここで今日は泊まるから酒と布団持ってきて早く今すぐに」、といった感じでした。
ワタシの世代になじみのあるマジンガーZ、仮面ライダー、ヤッターマン等が見事に2.5等身のキューピーに「着られて」いる様は思わず笑みがこぼれること請けあい。
色々見ていると、オリジナルの作品がシリアスであればある程、キュージョンとのギャップが笑えるようで、モノによっては、「もうこれ原形とどめて無いじゃん!」とツッコみたくなるものも。それがまた可愛らしいんですが。
結局限られた時間の中、悩みに悩んで購入したのがこちら!
か、かわいいじゃないか!
キミら大体、敵と戦う気なんかないだろっ!ていうか敵というのもよく分かってないだろ!
過去にガチャポンだとか匠魂だとかハマりましたが、今回は敢えて大人買いや情報収集などせずに購入は1回、1個のみにしようと思います。
大人になると、手に入れる&集める喜びが子供の頃ほど得られないので、キュージョンは出先で偶然見つけて、そこで悩みぬいて1個買ってくる、というような集め方をして長く楽しみたいです。
今度はショッカーのキュージョンが欲しいなぁ。
休日、夕方にテレビで『水戸黄門』を再放送してました。
クライマックスを迎えたところらしく、西村晃さんの黄門様と伊吹吾郎さんの格さんや、由美かおるさんらが大立ち回りを始めていました。
驚いたことに、その立ち回りが下手なアクション映画よりもキマっているのです。
ワンカットで二人のキャラクターが立ち回るところをしっかり見せたり、役者陣も手の多い殺陣をすばやくこなしていて、眼から鱗が落ちる思いでした。侮れず『水戸黄門』。
番組は、しばらく悪者を相手にたっぷり暴れ回ったところで、「控えぃ、控えぃ!」。
♪ちゃ~ちゃらららら~ら~ のBGMにのせて印籠が出ました。
悪者、善人、みんな平伏です。
観ながらワタシは「弱い者いじめ」という言葉の定義について考えていました。
民を虐げていた悪代官一味。
確かに民を虐げるのは弱い者いじめでしょう。
けれど「弱い者」というのは、いじめる側が圧倒的な肉体的・経済的・社会的等優位にある場合に成り立つ言葉です。弱い者からすれば、どうやっても敵わないような。
だとすれば、最初から印籠を出さずに相手を嬲るだけ嬲って(しかも真剣に対し素手で戦っても楽勝状態)、気が済んだら印籠を出してお裁き、とくれば、これを弱い者いじめと言わずして何を弱い者いじめというのか、と思ってしまいます。ご隠居の道楽?
しかも観ていると、どうやらこの回のお話は悪者に身内を切られた親族が、仇討ちの行脚の途中に黄門様ご一行と出会ったりしながら、ようやく見つけた仇敵一味につかまり大ピンチ。そこに現れた黄門様ご一行がいつもの如く大立ち回り、といった話だったらしい。
そしてその場で黄門様の計らいにより、黄門様自身が見届け人となって仇敵と遺族の長男が一騎打ちすることに。
ところが青二才の長男より、仇敵の方が強く、このままだと親父に続いて長男も敵の刃に!どうする長男!?
とそのとき黄門様が、石だか、扇子だかを仇敵の頭に投げつけた!
えっ!?
今にも長男を斬りそうだった仇敵の後頭部に、石(だか扇子だか)は思ったとおり大ヒット。頭を抱え動きを止める仇敵。そこに黄門様のアップが入り
「今じゃ!!」
えっ?反則!?
長男、その機を逃さず仇敵の懐に飛び込み、愛刀をブッ刺し!卑怯!卑怯千万!
そこで黄門様のアップ!
「(うなずきながら微笑んで)良くやった。」
黄門様、完全な判官びいき。
・・・これって弱い者いじめと違うの?
『水戸黄門』は色々な示唆を与えてくれます。深い・・・。
WBCは世界バンタム級なんとかだと思っていた位、野球には疎いのです。正確にいうならスポーツに疎いのです。
野球は小学生の時分に幼年野球を3年間やったのみで、あとは殆どやったことないですし、マルス先輩やいにしえ君達と10年くらい前にバッティング・センターに行ったのが野球と関わった最後でしょうか。
その時でも、体はすっかり野球というものを忘れておりまして、バットを振るとヘロヘロのおかしな軌道を描いていたのを憶えております。
イチローの人間性に迫るドキュメントとかは好きですが、野球の中継は好んで観ません。その昔、楽しみに録画予約していた映画が、野球中継の延長のせいで録画失敗しては野球中継を恨めしく思ったものです。
現在はニュースで報道されているもの位は観ます。
酒席等での世間話に、少しぐらいはついて行きたいからです。
月曜夜、体のゆがみを取るために通いつけている施術師の方のところに行ってきました。
施術を受けている最中、先生が世間話をしてきます。
先生 「今日のWBC、日本勝ちましたねー。」
ヤバい、野球ネタだ。よく分かんないぞ(この日、日本はアメリカに勝ち、決勝進出を決めていました)。
でもさっき、ニュースで日本が勝った対アメリカ戦の様子をダイジェストで観てきたから大丈夫だ。
ワタシ 「そうですねー。(相槌だけだと、知らないと思われるぞ。何か気の利いたこと言わなきゃ)・・・最初点取られたから、流れはもう無いかなと思ったんですけど(特にそう思ってはいなかったが、ダイジェストで観たことに感想らしきものを付け加えてみた)。」
先生 「確かに1点取られましたけど、取り返してよく勝ちましたよね。」
ワタシ 「そうですねー(何か言え)・・・松坂は抑えてくれると思ったんですけど(←特に思っていない。ていうかよく分らないけどテキトーなことを言っておけば大丈夫であろう)。」
先生 「でも松坂は今までで2失点ですから。」
ワタシ 「そっかー2失点ですもんねー(知らないぞ、その情報。というわけで相手の言うことオウム返しにしてごまかしてみました)。」
先生 「明日の韓国戦は誰が先発だと思います?」
ヤバい、ヤバいですよ!野球よく分かってないのがバレちゃうよ!
ワタシ 「そうですねー誰になるでしょうかねー(というわけで質問を質問で返してみました)。」
先生 「僕はイワクマだと思います。」
ワタシ 「あぁイワクマですか・・・(よく知らない)なるほどね。そうきますか(自分で言ってて何がそう来るのか皆目見当がつかないけど)。」
先生 「日本がまた優勝するといいですね。」
ワタシ 「ホント、そうですよねー」
サムライJAPANの皆様、WBC連覇、誠におめでとうございました!
なんだかんだいっても日本が優勝したのは嬉しいです!たとえ野球がよく分らなくても!
ワタクシ、ソフトクリームが大好きなことは以前書きましたが、杏仁豆腐も好きです。いや、書きたいのはそっちじゃない、パフェも大好きなのです。
しかし困ったことにシャイな性格なもんで(いや、笑わないで)、喫茶店へ行ってもメニューに載っている華やかなパフェは頼むことが出来ず
「ワタシは・・・パ・・・ブ、ブレンドコーヒーを。」
とか言っちゃうもんだからして、内心
「今ブレンドコーヒーって言ったけどフルーツパフェの意味ですから。察しろよ、察しなさいよお嬢さん。」
と身悶えしているわけです。
当然飲みたくもないブレンドコーヒーなんか来ちゃうわけでして、「頼んだのと違うよ!!」と心の中で絶叫するのです。頼んだのだよ、そのコーヒー。
そんなことを繰り返し、10年以上は経っておりまして、いつかパフェを、しかも下にフレークとか入ってて水増ししてるのはダメだ、底からてっぺんまでアイスと生クリームとあれやこれやで埋め尽くされたズッシリ重いパフェを胃袋に収めたい。パフェのためならお腹を壊してもいい!そんな悲壮な願いを抱くに至りました。
そして先週末。
喫茶店に入る機会があり、メニューにはワタシの願いを叶えることのできそうなパフェが列記されています。
しかしパフェは高い。注文するのが恥ずかしいだけでなく、下手な定食より高い。いつもここでしり込みしてしまうのです。これならラーメン食えるじゃん、と。
しかし今日は違います。ここでまたコーヒーとか、ちょっと勇気を出して小粋にケーキセットとか頼んでもパフェがまた遠くなるだけ。それではパフェの周りをぐるぐる回るだけで一向に近づけない精神的衛星みたいじゃないか。
まるで好きな娘にコクるかのような緊張感の中、消え入りそうな声で
「・・・あのこれ・・・ブルーベリーヨーグルトパフェお願いします・・・。」
言ったぜ、言ってやったぜ、ガツンと。
ところが、ところがですよ。お店の女性と来たら
「え?」ですよ!
ふざけるな!おっさんに二度言わせる気か!?恥辱の言葉を!!
ワタシの中で何かがハジけました。
なぜか上から目線のおっさんが憑依しました。
「(聞こえなかったかなぁ、キミィ的な感じで)ブルーベーリーヨーグルトパフェお願いします。」
店員の女性 「ではご注文繰り返させていただきます。」
ふざけるな!!ご注文繰り返せていただくな!!おっさん恥ずかしいだろっ!
そんな感じで来ましたよブルーベリーヨーグルトパフェ。
今、人生で最も多く「ブルーベリーヨーグルトパフェ」と書いております。
上っ面に溢れ出ているフルーツ類をやっつけるだけで結構お腹が満たされます。
そして生クリームとアイスの上層部をやっつけるとブルーベリーソースとヨーグルトが。
うーむ至福。
ところが真ん中から底までは全部ブルーベリーヨーグルトなのには、ちょっと不服。アイスがもっと食べたいのに。ヨーグルトだからお腹も調子いいでしょ、ってアイスでお腹壊してもみたいのよ。壊してみたい年頃なのよ、ってどんな年頃だ。
結局完食した頃にはお腹がいっぱいで満足。しばらくパフェはいらないな、と思うのでした。その膨満感は夕飯時になっても一向にお腹は減らず、寝るまでお腹が苦しかったほど。
今回の経験で、「一度でいいから、嫌になるほど○○してみたい」なら、嫌になるほどしてみると、気が清むし結果的には「やりたいけど高いから安めの××にしておこう」と何回も繰り返すより結果的には安上がりだということを知りました。
おっさん、今回は勇気を出して勉強させてもらいましたです。