ワタクシ、ソフトクリームが大好きなことは以前書きましたが、杏仁豆腐も好きです。いや、書きたいのはそっちじゃない、パフェも大好きなのです。
しかし困ったことにシャイな性格なもんで(いや、笑わないで)、喫茶店へ行ってもメニューに載っている華やかなパフェは頼むことが出来ず
「ワタシは・・・パ・・・ブ、ブレンドコーヒーを。」
とか言っちゃうもんだからして、内心
「今ブレンドコーヒーって言ったけどフルーツパフェの意味ですから。察しろよ、察しなさいよお嬢さん。」
と身悶えしているわけです。
当然飲みたくもないブレンドコーヒーなんか来ちゃうわけでして、「頼んだのと違うよ!!」と心の中で絶叫するのです。頼んだのだよ、そのコーヒー。
そんなことを繰り返し、10年以上は経っておりまして、いつかパフェを、しかも下にフレークとか入ってて水増ししてるのはダメだ、底からてっぺんまでアイスと生クリームとあれやこれやで埋め尽くされたズッシリ重いパフェを胃袋に収めたい。パフェのためならお腹を壊してもいい!そんな悲壮な願いを抱くに至りました。
そして先週末。
喫茶店に入る機会があり、メニューにはワタシの願いを叶えることのできそうなパフェが列記されています。
しかしパフェは高い。注文するのが恥ずかしいだけでなく、下手な定食より高い。いつもここでしり込みしてしまうのです。これならラーメン食えるじゃん、と。
しかし今日は違います。ここでまたコーヒーとか、ちょっと勇気を出して小粋にケーキセットとか頼んでもパフェがまた遠くなるだけ。それではパフェの周りをぐるぐる回るだけで一向に近づけない精神的衛星みたいじゃないか。
まるで好きな娘にコクるかのような緊張感の中、消え入りそうな声で
「・・・あのこれ・・・ブルーベリーヨーグルトパフェお願いします・・・。」
言ったぜ、言ってやったぜ、ガツンと。
ところが、ところがですよ。お店の女性と来たら
「え?」ですよ!
ふざけるな!おっさんに二度言わせる気か!?恥辱の言葉を!!
ワタシの中で何かがハジけました。
なぜか上から目線のおっさんが憑依しました。
「(聞こえなかったかなぁ、キミィ的な感じで)ブルーベーリーヨーグルトパフェお願いします。」
店員の女性 「ではご注文繰り返させていただきます。」
ふざけるな!!ご注文繰り返せていただくな!!おっさん恥ずかしいだろっ!
そんな感じで来ましたよブルーベリーヨーグルトパフェ。
今、人生で最も多く「ブルーベリーヨーグルトパフェ」と書いております。
上っ面に溢れ出ているフルーツ類をやっつけるだけで結構お腹が満たされます。
そして生クリームとアイスの上層部をやっつけるとブルーベリーソースとヨーグルトが。
うーむ至福。
ところが真ん中から底までは全部ブルーベリーヨーグルトなのには、ちょっと不服。アイスがもっと食べたいのに。ヨーグルトだからお腹も調子いいでしょ、ってアイスでお腹壊してもみたいのよ。壊してみたい年頃なのよ、ってどんな年頃だ。
結局完食した頃にはお腹がいっぱいで満足。しばらくパフェはいらないな、と思うのでした。その膨満感は夕飯時になっても一向にお腹は減らず、寝るまでお腹が苦しかったほど。
今回の経験で、「一度でいいから、嫌になるほど○○してみたい」なら、嫌になるほどしてみると、気が清むし結果的には「やりたいけど高いから安めの××にしておこう」と何回も繰り返すより結果的には安上がりだということを知りました。
おっさん、今回は勇気を出して勉強させてもらいましたです。
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