以前書いたか記憶がさだかではありませんが、初夏の頃より職場環境が変わりました。
業務自体は変わらないのですが、別の仕事場へと異動になりました。
前は車で1時間近く掛けて山奥に通っていたのが、20分ちょっとの通勤時間で済むのは助かるのですが、色んな意味でゆとりが無くなったのは事実です。
先日、用事が出来て久しぶりに山奥にある、かつての仕事場へと向かいました。
わずかな時間しか経っていないのに懐かしさを感じ、その感情がどこから発しているのか分かりませんでしたが、込み上げてくるものすらありました。
冬場は劣悪な自然環境でしたし、良い思い出ばかりでもありませんでした。
しかし、休み時間にケータイでHPに寄せられたメールを確認して、興奮してM氏に連絡したり、涙ぐんだり、仕事に向かう活力を与えられたりした日々がそこにはありました。って良く考えたら仕事自体ではなく、その時期に起きた電脳世界での交流ばかりが良い思い出となってました。
ワタシが仕事をしていた部屋は、夜逃げした事務所のようになっており、なんとも寂しいものでした。
そこで打ち合わせを済ませ、最後に屋内を見て帰ることにしました。
うーん考え事をして用を足していたトイレすら今は懐かしい。
正面玄関、毎朝ワタシが掃除してたんだよな。そこにある観葉植物たちに水をやるのが日課でした。
植物にはあまり興味がないワタシも、毎日水をやってるせいで情のようなものが湧いたものです。
そうだ、ちょっと正面玄関の観葉植物たちを確認して行こう。
ワタシが水をやらなくなって、元気が無くなっていないだろうか。なんだったら水をやってかえろうか。
そんなことを考えながら正面玄関へと行きました。
さて観葉植物たちは ―
青々として見るからに前よりも元気そうでした。
パートのおばちゃんの手入れが行き届いて、生命力すら感じさせてました。ワタシが水やっていた頃はそんなもの感じさせてくれなかったのに。ビタ一文感じさせてくれなかったのに。
愛情は相手に正しく伝わらないことがある。
ワタシはまた一つオトナの階段を上ったのでした。
むなしい。
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