前々回の『前フリ篇』の続きです。
バイト時代のコンビニには『シャーピット』なる商品があり、客も売り手もその名を口にするのが恥ずかしかった、というのが前回のお話。
時は経ち、ワタシは社会人になっていた10年近く前のある日、地元で結構人気のある喫茶店にマルス先輩とお茶を飲みに入りました。
飲食店で、メニューにある名前がケッタイ・・・いや非常にユニークな商品名で統一されているお店をたまに見かけますが、そこはまさしくそういうお店でした。
詳しくは覚えてませんが、そのお店のメニューには、コーヒーや紅茶の名前が『金色の夕暮れ』とか『女王の憂鬱』とか『ラムセスの目覚め』とかっていう名前になっていて、そんな商品名の脇に小さく『(アイスコーヒー)』とか書いてありました。
だったらアイスコーヒーでいいじゃん。
だったらアイスコーヒーでいいじゃん。
とはいえ、それがお店のコンセプト。お店自体は流行ってるし、そういう店の方針もお客に受け入れられているのでしょう。
郷に入っては郷に従え。
ローマにいるならローマ人のように振舞っておかないと田舎者だってバレちゃうよ、って教科書にも書いてあったし。
で、ワタシはアイスカフェオレを頼もうと思うましたが、女王の名前とか状態とかが列記されているので、どれを頼んだらよいか分かりませんでしたが、小さく『アイス・カフェオレ』と書かれた商品名は
『クレオパトラのため息』(仮名)でした。
『クレオパトラのため息』(仮名)でした。
リメンバー・シャーピット。
シャーピットの思い出を憶えていますか。憶えていますか・・・愛。
いえ、とんと記憶にございません。何でしたっけ、これ。マクロス?まあこの際どうでもいいです。
いえ、とんと記憶にございません。何でしたっけ、これ。マクロス?まあこの際どうでもいいです。
さあて、「郷に入っては」の手前、店員に「アイスカフェオレ」と頼むのは無粋ではないか。やはりここは「クレオパトラのため息」と言わなくてはならないのではないか。店員も呼んじゃったし勇気を出せ、自分。勇気を出して初めての注文。オ、オレ・・・アイスカフェオレのこと・・・。
ワタシ 「えーワタシは・・・・・・・・・クレオパトラのため息・・・をお願いします・・・。」
店員 「はい、アイスカフェオレがお一つ。」
・・・すいません、仰る意味がよく分からないのですが。
聞き間違いならいいのですが、今あいすかふぇおれとか言ってませんでした?一緒に来ていたマルス先輩に確認しても「(笑)そう言ってたね」とか、のん気に笑ってるし。ワタシの面子はどうなるのよ!?元々そんなもん無いけど!
と、悶々とする中、注文の品が到着。
店員 「お待たせいたしました。こちらがアイスカフェオレになります。」
いえ、ワタシはクレオパトラのため息を頼んでますから、ってアナタ!?アイスカフェオレって言ってるじゃん、思いっきり!
リメンバー・シャーピット。
シャーピットの思い出を憶えていますか、って繰り返してます。
かくして因果は巡る。
しかし!ワタシのカルマはまだ解消されていなかったことが最近判明したのでした。(続く)
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