最近、借りないのにレンタルDVDのコーナーへ行っては 「手元にあるDVDとか消化したら、あれ借りよーこれ借りよー」とホクホク顔で物色するのが楽しみです。けな気で我ながら涙が出てきます。
前回から以下の映画を観ました。
『GONIN』
『NY検事局』
『GONIN2』
『007 カジノ・ロワイヤル』
『バニー・レークは行方不明』
『サンダーアーム 龍兄虎弟』
『ウォリアーズ』
『フューリー』
『GONIN』・・・公開当時から興味があったのに、何故か食指が伸びずに今まで未見でした。
バッティングセンターのシーン辺りまでの演出の力の入り様で、一気に引き込まれました。
浮世離れしたセリフも、本木雅弘さんらの力演で違和感がありませんので、スーッとその作品世界に入っていけました。各キャラの設定もしっかり作ってあり、ちょっとしたセリフからそのキャラの過去が分かったりして一人一人が主人公の映画を5本作れるのではないかとさえ思いました。
話の顛末は、日本映画的と書いたら語弊があるかも知れませんが、バッドエンドに振れていますので「結局なんだったんだ」的 虚無感に捉われましたが、北野武監督(本作に出演もしてます)が最も才気走った作品を放っていた時代背景から生まれた作品というのもあるのか、ピリピリした緊張感が画面から伝わってきます。最近では鑑賞後、インパクトを最も長く残した1作です。
『NY検事局』・・・善悪二元論的な娯楽作品とは真逆な、考えさせられるストーリー。シドニー・ルメット監督らしい題材ですが、人物のバストアップが多いテレビドラマのような演出でそれが残念。ちなみにアンディ・ガルシアは『アンタッチャブル』以来、好きな俳優さんです。
『GONIN2』・・・前作の5人が男だったので、今度は女5人。しかしキャラが女性になっただけで、こんなにもリアリティ皆無になってしまうのでしょうか。最も良いのは緒方拳さん演じる日本刀振り回す社長。「でも主人公が女5人と男1人で『ROKUNIN』じゃん!」とツッこんだのはワタシだけでは無いはず。
『007/カジノロイヤル』・・・『慰めの報酬』の予習として再見。初回よりも楽しめました。ジョディ・リンチ演じるMを見て、嫁が「あの人がボンドガール?」と訊いてきたので「どこが『ガール』なんだよ!おばちゃんじゃんか!!」と必要以上に激しくツッコミを入れました。一瞬でも「ボンドガールが外国のおばちゃん」というイメージをワタシの頭の中に植え付けた嫁が許せませんでした。
『バニー・レークは行方不明』・・・最近リメイクの企画があると聞きました。子供を託児所に預けたらいなくなって、でも誰も知らないと言われて自分のことを信じてもらえない、というあらすじだけで半分観たような気にさせられます。あとはオチがどうなるかだけ。
カメラが外から家の中へ入ってまた外へ、という演出も楽しめました。
逆に筋運びの方は、謎解きが唐突に始まる印象で、そこまでの流れとの間を埋める場面が欲しかったとも感じました。
『サンダー・アーム 龍兄虎弟』・・・その昔、『ロードショー』誌にジャッキー様の今後の新作予定がレポートされており、「今香港で製作前から期待されている大作があります。『神のよろい』という題名で、香港で大変人気のあるアラン・タムという歌手とジャッキー演じる冒険家が、世界中に散らばった宝『神のよろい』を集めるというアクション大作で、オープニングはアランのコンサートの場面から始まります。ユーゴスラビアでロケをする予定です。」というその記事に、青かったワタシの期待は天井知らずでした。その作品が本作です。
撮影中にジャッキー様は、頭がい骨骨折というアクシデントに見舞われ撮影が中断に追い込まれた時は、青かったワタシの心配も天井知らず。と思い出語ると書きたいことが出過ぎますのでやめます。
10年振り位に観ましたら、カーアクションのシーンが一番良かったのは意外でした。スピンターンするポイントに砂撒いてあったのを初めて気付きました。意外なことに(?)ロケーションが綺麗なのに気付きましたが、ジャッキー様の作品って、どこへ行っても同じに見えるのが凄い。観客の注意がロケーションよりジャッキー様へ行っているということでしょうか。
ジャッキー様の乗る車の前面に付いた、三菱マークの異様なでかさが時代を感じさせました。
『ウォリアーズ』・・・その昔、多分高校生時分だと思いますがTVで本作を観て「面白い!」と録画したテープのツメを折り保存版にした記憶があります。観たのはそれ以来。DVDは当時観た時のようなノイズは無く、クリアな画質で感激。今観ても面白かったです。男ってこういう話好きなんじゃないでしょうか。『クローズ』にも通じる集団抗争ものに敵中突破ものプラスした黄金コンボ。ワクワク感があります。
『フューリー』・・・多分学生時代に観たと思うのですが、内容をほとんど忘れてました。デ・パルマ監督の演出の技巧を楽しみつつ、クライマックスに至ってはかなり大味な展開で直球にB級なのですが、ラスト、凄まじいやり過ぎシーンでそのままエンドロール。「文句あるか!」的な開き直りに似た景気の良さに思わず爆笑。本作を愛してるマニアの方、多いんでしょうね(笑)。
以上、今回も全作感想を書きました!
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