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2025/03/18 03:22 |
第2次ブーム到来
来ちゃった、来ちゃったよ、空前のブーム再来が。
現在、我が家ではTVドラマ『横溝正史シリーズ』が空前の第2次ブームを巻き起こしてます。ちなみにこのドラマ、70年代後半に放映されており、30年前の作品に今熱い視線が注がれています(若干2名、我が家で)。
 
何回か書いておりますこのシリーズ、古谷一行さん演じる金田一耕助が猟奇殺人事件を解決していくのですが、時代を感じさせる衣装や時折ツッコミたくなる描写、そして茶木みやこさんのテーマソング等、視聴者を虜にさせる要素満載です。
ちなみに今、我が家で旬の俳優といえば30年前の古谷一行さんで、邦楽ヒットチャート第1位(我が家の)は茶木みやこさんの『まぼろしの人』です。
日常でこの曲を口ずさむ余り、我が家では自分たちのことを『茶木っ子』と命名しました。
 
このドラマ、1年ほど前に初めて観てハマって以来断続的に観てきました。ただこの楽しみを他人に強要する気はなかったので、結婚後は嫁がテレビを観ていない時を見計らって観ていました。
 
ところが『獄門島』全5話を観終え、『三つ首塔』を観ている辺りから嫁がチラ見をし始め、『悪魔が来りて笛を吹く』からハマってしまったようで、『仮面舞踏会』で遂に『横溝正史シリーズ』鑑賞は我が家で就寝前の日課となりました。
失礼な表現ですが、確かにこのシリーズのいかがわしい魅力は中毒になる可能性を多分に含んでおります。
 
『三つ首塔』(全4話)はシリーズでもトップクラスのエロさ加減で、毎回ヒロインがヤラしい意味で危機に陥ります。そのアナクロな退廃さが、かなりのインパクトを残します。またヒロインがジェットコースターのように夜の世界、ドロドロとした愛憎の世界を巡っていく様は、「大人のディズニー・ランド 無期限フリーパス執行」のようで『裏・北北西に進路を取れ』みたいで素敵でした。そしてアダルト過ぎて茶の間では見づらかったことも付け加えておきます、って別に付け加えなく良いんですけど。
 
『悪魔来りて―』(全5話)は、金田一的にはオーソドックスな内容でした。洋館、連続殺人、謎の男、因習、呪われた血縁・・・って、これがオーソッドクスというのが凄いです。この辺りから「横溝正史シリーズって大抵、私生児とか近親間の間に生まれた子供が絡んでるな」と思い始めます。となると謎解きより、プロセスというかムード、様式美を楽しむものなのだと見方が分かってきました。
 
『仮面舞踏会』(全4話)は、原作を未読ゆえに、原作によるものなのかドラマ化した際に省かれた個所があってのことかは分かりませんが、ツッコミどころの多い作品で楽しめました。
タイトルの意味が最後に金田一(だったと思う)の台詞で分かりますが、こじつけ?にも取れるところがヤケッパチ感があって良いです。
(以下のセンテンス、ネタバレになります)
この『仮面舞踏会』、何回もの再婚歴のある女優の元旦那たちが次々死んでいく、というあらすじなのですが、謎解きで交通事故で死んだ元旦那については、金田一が「あれは偶然でしょう」とバッサリ切り捨て、謎解きに戻る下りは「偶然かい!?」と思わずテレビにツッコミました。偶然という帰結に至るロジックも展開せずにただ「偶然でしょう」とは、タチの悪いコンサルタントのようです。
(ネタバレここまで)
犯人が過去に「ある災難」に遭って、そこから連続殺人を犯すという動機も「災難に遭って」と「連続殺人」との間を埋める描写がないので、風が吹いたら桶屋が儲かったような唐突さです。
しかしそんな急ぎ足の語り口も「語るべきは語った。間を埋めるのは君の仕事だよ」といわれているようで、「そうか、何でも用意してもらおうという自分が恥ずかしい。すいませんでした、これからは自分で足りないところは埋めていきます!」という使命感に燃えるのです。
 
まだまだ未見のエピソードがありますので、しばらくはブームが続きそうです。
いや面白いです『横溝正史シリーズ』!
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2009/02/24 21:31 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ

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