ちょっと間が空きましたが、本日は最近観た映画についてです。
このところ3月末にBSで放映した『とことん!石ノ森章太郎』ばかりを観ています。
観ていて楽しいのですが、ちょっと苦行に近くなってきました。
『ウォーク・オン・ザ・ライン』
『明日に処刑を・・・』
『ミーン・ストリート』
『ワンナイト・イン・モンコック』
『ポリス/インサイド・アウト』
『スキャナー・ダークリー』
『タクシー・ドライバー』
『フィッシャー・キング』
『ドッグ・バイト・ドッグ』
『ウォーク・オン・ザ・ライン』・・・主演2人の歌唱力に驚き。実話がベースですが、スターへの階段を昇り、転落、そしてあの幕引きはまさにドラマチック。なかなか、あぁは生きられないです。
『ハッスル&フロウ』にしてもそうですが、転落から、あの幕引きは観客には想像できないですね。実話じゃなかったら出来すぎですもん、特に最後のテロップの内容なんか。
『明日に処刑を・・・』・・・低予算なのは見れば分かりますが、それすら「味」になってます。異常なまでのショットガンの威力でみせる突然の暴力の発露に、今作の時点で既にスコセッシ監督の演出スタイルが確立しつつあったことを確認しました。
『ミーン・ストリート』・・・過去に1回観てますが、その時の記憶が全く無いので再見。演出技法、音楽の使い方、持て余す暴力衝動が際立つ人物造形等、スコセッシ流の演出が、かなり確立されています。『明日に処刑を・・・』を観た直後だったので、余計に前作からの成長の度合いが伺えました。
『ワンナイト・イン・モンコック』・・・香港映画では珍しい群像劇の成功例。アクションに逃げなかったところもドラマ重視のイー・トンシン監督らしい。
『ポリス/インサイド・アウト』・・・ワタシは青春時代に全盛期だったポリスを聴く機会はありませんでした。本作はポリスのドラマー、スチュワート・コープランドが撮影したドキュメンタリー。いよいよ世界的な人気を得ていく頃から、頂点の中で解散するまでを描いていますが、この作品の貴重なところは成功していく当事者が撮影をしているところ。
社会的・経済的成功を得ていくと同時に、普通に享受していた自由がなくなっていくという過程、成功したバンドが、次第に更なる高みを目指す各々の温度に差が生じ、やがて別々の道を選択していく過程が描かれていて、成功者の視点が体験できる良い作品でした。
『ドッグ・バイト・ドッグ』・・・スタイリッシュな画面作り・演出ですが、技巧にのみ寄りかかったものではあらず。主人公2人の対比、あっと驚くクライマックスでの展開で「業」を描き出し、凄惨な戦いの末に生まれる「希望」で締めくくるストーリーはエグさだけでない、どこか神話的オリジナリティを感じます。当たりです。
ところで主演のエディソン・チャン、一連の騒動で引退しちゃいましたが、役者としては華のある役者だったと思います。
『タクシー・ドライバー』については、書いていたら長めになっちゃいましたので、別の日に更新します。
その他は省略です。
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