朝よりM氏への取材を済ませ、帰宅後、頭を掻きむしりつつ いさらレポートの下書きをして昼食をかっこみ、とある場所へと向かいました。
いさらレポートでおなじみ、ブラック社長さんからM氏を通じて、応援しているバンドが横浜から来てライブをやります、よかったらどうですか、と連絡がありました。
こういう情報が、HPの人間関係によってもたらされたことが面白いです。
催し物自体も面白そうでしたので、観に行くことにしていました。
会場は、とある地元の喫茶店。
入店してみると、ブラック社長さんが入口で受付をされています。どうも今回のライブの主催者はブラック社長さんのようです。元々M氏よりブラック社長さんについては常々凄い方とは聞いていますが、ライブまで主催するような趣味人の一面も持たれているのには驚きました。やる方はなんでもやられるのだなぁ、と顎を撫でながら遠い目で感じ入ることしばし。
早速ブラック社長さんにご挨拶をして、席に。
客層はというとワタシが一番若いようで、皆さん大体ワタシより10~20歳位、年上です。
ということはフォーク世代でしょうか。その位の世代のお客さんが作り出した磁場は、ワタシがしばしば行く山口洋さんのライブでのものとは違いました。会場の喫茶店はなんともいえぬ空気感が満ちています。それにはワタシが普段行くライブと同じ、ライブ前の期待感と緊張感も含まれていましたが、年長者から出る「品」のようなもの、というのが一番近い表現でしょうか。
そして開演。
ライブを行うのは、横浜を拠点に活動されている『エスペランサ』という3人編成のバンド。
客席とホントに近い場所で演奏しているために、そのギターの技巧や、昔のステレオのような木の箱に似た楽器『カホーン』を使っての演奏を堪能することができました。
演奏曲群は、ワタシの世代にはかろうじて引っ掛かるかというものが殆どでしたが、個人的には松田優作さんの『横浜ホンキートンク・ブルース』が聴けたのは良かったです。あの曲、原田芳雄さんも歌っていたように記憶してますが、確か優作さん主演の映画の劇中歌だったような気がします(後注:『ヨコハマBJブルース』という映画でした)。
「ライブは生き物」とよく言われますが、演奏が進むうちに場の雰囲気も練れてきて、空気も変わり、エスペランサの皆さんがそれを敏感に感じ取って演奏する曲を決めていく様は、「ライブに来ている」感を持つに十分でした。
地元でこういった文化的催し物・活動を行っていくことは重要だと思います。
今回ライブを観に行って、ワタシより上の世代で、こういった文化的な楽しみを暮らしの中に溶け込ませて地元で生活している人たちがいるのだということを知り、少し嬉しかったです。
ブラック社長さんが、そんな催し物の旗振りをされていたことも嬉しかったですし、ゲーセンやカラオケだけが田舎の楽しみではつまらないと思うのです(とかいいながらゲーセンもカラオケも全然行っていないのですが)。
今回のような催しものが、色んなジャンル・年齢層で地元において行われ、またそれが根付いたらいいなと思います。
以上、中年(の中では若手の方)の主張でした!
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