へぇー、地元でも竜巻が発生するんだ。
ちょっと驚きました。
用事を済ませた後、仕事場へ戻る為、田んぼに両側を挟まれた道を通りました。
先程まで秋晴れだったのが、なんとなく雲行きが怪しくなってきているのが感じられます。車を走らせているワタシの周りは一面田んぼなので、広く空を見ることが出来ました。
と、そこで左斜め前方に灰色の雲が横に伸びていたのですが、その一部が不自然に下に向かって尖っているのに気がつきました。
・・・もしや、これってラジオで言ってた竜巻!?
初めて見る竜巻(ということに決めた)に軽い興奮と緊張感。距離は遠そうなので被害の心配は無さそうです。
こ、これはブログの良いネタになる・・・安全と感じたら、すぐに打算に走るところが人間の素敵なところです。
とりあえず写メでも撮って・・・って、性能悪くて何写したか分かんないじゃん!!
このクソケータイ、いや言い過ぎた、このケータイうんこちゃん!
とにかくディザスター映画が現実になりそうにも思えてきたので、緊迫感を持ちながら職場に戻りました。
上司に竜巻のことを告げ、一緒に外を見た頃には雲の形は崩れ、下に尖った棘のような形状は牛のお乳のようになってました。
結局こちらには接近する恐れも、大きさを拡大することもなく竜巻は消えたのですが、初めての竜巻を見たことはワタシにとってはブログに書くだけの大きな価値のあるネタだと思いました。
そんなに竜巻を見た人なんていないと思います。
その後の休憩時に他部署の課長に竜巻のことを話すと
「あぁ、あんなん、しょっちゅうだよ。見慣れているよ」
と一刀両断。その課長は海辺の町に住んでいるのでした。海では良く竜巻が起こるらしいです。
とりあえず、珍しくない竜巻を見ましたってことで。
※その日は竜巻の影響で、ほくほく線の電車が停まったそうです。
シロウトの話は、あらぬ所に着地するようなものがあります。
ネタでない為に、フリとオチとがキレイに結びついておらず、それが故に、かえって荒削りなパワーを帯びることがあります。
本日、ヨメの実家が祖母一人のために夕食を一緒に食べるということになりました。
食事中の会話も盛り上がり、祖母もいつになく自身の昔話をしてくれます。
基本、こういう自分が体験し得ない話や、その人の歴史を垣間見ることの出来る話を聞くのが好きです。自分が語るのも好きですけど。経験上、往々にして年長者の話には何かしら得るところがあります。
祖母の話の中でも特筆ものだったのが、「若林先生」。念のため名前は仮名にしました。
このダイナミックな話を記憶している限り、この場で再現してみたいと思います。その価値があると思うので。
「オラ(祖母)が子供の頃に学校に若林先生ってのがいてさ。もう5メートル位の棒を持って授業すんだわね。なんでかっていうと、授業を聞いてない教室の後ろにいる子供を、その棒で教壇から叩く為だわ。おっかない先生でさ。震え上がったもんだわね。
その若林先生が冬に当直してる時に火事出して当直室燃やしちゃったんだわね。
それも近所の人に呼ばれて、その人ん家に酒飲み行ってる間に自分の吸ったタバコの吸殻がコタツに燃え移ってさ。
その前の秋に学校の生徒全員で落穂拾いして、5俵ほど落穂集めてさ、それを売った金で当直室建てたばっかでさ。ぜ~んぶ、若林先生きれーいに燃やしちゃった。跡、灰しか残ってなかったわね。
若林先生?その後どっかの学校流れてったわ。」
凄い話だと思いません!?内容もさることながら、前フリと思われた「若林先生の5メートルの棒」のくだりがオチに至って全く機能していないと判る驚愕のクライマックス。
生徒に恐怖を与えた若林先生の予想だにしないラスト。
まさか祖母からこんなすべらない話を聞けるとは思わなんだ。
いやー良い夜でしたわ。
「どーも久しぶり」と返すと
「久しぶりです。ていうか、こっちは毎日会ってる感じなんですけども。」
要するに、本ブログを読んでくれているということなんですけど、こんな一言で恐ろしく報われるのです。
こうしてようやく自分の放った言葉が相手から帰ってくるわけです。
こうしてようやく自分のやっていることが、人様にどう受け取られているかを知るわけです。
ポテ、ありがとー。今日アナタは1匹のサルに救いを与えました。