責任のない立場で、好き勝手に言う人っていますよね。
例えば「あのバッターまた故障かよ。もう引退だな」とか言っときながら奇跡のカムバックを果たすと涙ぐみながら「あいつはやると思ったよ!」とか言えちゃうような人です。
映画『生きる』のラスト近くで主人公の葬式で泣いてる役人達みたいなのです。
お盆休み初日、車で親戚宅へ向かうべく高速道路に乗りました。
地方の高速道路としては、えらい混み様でした。
左・右の両車線とも、列を成して走っています。
しかしこのエリアの高速でこの混み様は異常です。車線変更を繰り返しながら少しずつ前へと出てみると、ずっと前方に点滅するパトカーのランプが見えてきました。
あれが渋滞の原因か・・・。
お盆による事故を防ぐべく、警察が高速道路を巡回走行しているようです。
更に前へ出てみると、このパトカーよりも前には1台も車が無く、右車線の車まで、左車線を走るパトカーの斜め後ろに位置したまま前へ出ようとしません。ビビッてパトカーを追い越せないようです。そのおかげで左右両車線、パトカーの後ろにズラズラーッと車が並んで走っています。
西部警察のエンディング(オープニング?)みたいです。
しかしワタシはこれから待つ墓参り&親戚回りの行程を思うと、こんなところでのんびりしていられないのでした。次第に募るイライラ。
追い越し車線で追い越さないなら、どきなさいよ。おかげで西部警察みたいになってるじゃん。
尚も車線変更を繰り返して前へ出るワタシ。
しばらくすると前方を走る右車線の車が数台、何故か左車線へ。これはチャンス。
すぐさま右車線へと出て数台追い越しながら前へと進むと、左車線の斜め前にはパトカーが。ワタシが走る右車線には前に1台だけ。その先はずーっと道だけが続いています。
前の1台を追い越したら、もうこんな窮屈な渋滞からは抜けられるぞ。
ところが、いざそんな状態になってみると「越した瞬間に切符確定じゃないか?だからみんな越さないんだろうし。」とか不安になってきました。
あんなに「オラオラどけよ~愚民ども~。」とか思ってたのに、今では「お願いですから前の車、左に入りませんように!そしたらワタシの車、一番前になっちゃうじゃん。パトカー、越すに越せないじゃん。きっとそうなったら後ろのヤツらは『右車線にいるんだから早く越せよ。お前のせいで渋滞だろ。』とか言うんだろうな。『ビビッてんだろ、あの車』とか思われるんだろうな。あぁビビッてますよ!ビビッてますけどそれが何か!?チッ、人の気も知らないで。」
さっきまでワタシが人の気も知らなかったのでした。
結局パトカーは県境のインターで降り(多分折り返すのでしょう)、途端に皆さん車を飛ばすこと!
チッ、現金なやつらだぜ。
え、ワタシ?
もちろん飛ばしましたよ。安全運転で(← フォローのつもり)。
というわけで、自分の視点だけで他人のことをとやかくいうのはやめましょう。
新潟県交通安全協会からのお知らせでした(ウソ)。
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