昨日BSで『脚本家 橋本忍が語る黒澤明~『七人の侍』誕生の軌跡~』を観ました。
この方が脚本を書かれた多くの映画が傑作、しかも前に「大」が付くクラスのものばかり。偉大な脚本家です。
失礼ながら、ご存命とは知りませんでした。もう時代の生き証人と言って良いでしょう。
90歳にしてその豊かな表現力とボキャブラリー、しかも会話でそれがほぼ澱みなく口から流れ出るのにはもう驚嘆。
話の内容も『七人の侍』脚本執筆にまつわる本人が語る裏話とあっては、国でこの映像を永久保存にしなさいといいたくなるほどの貴重っぷり。
ここで違った方向で感じ入っている自分がいました。
90歳でもこれだけ頭脳明晰でいられるということは、これは肉体の年齢ほど頭脳年齢は衰えないという実例である。
老後に希望が持ててきた。
そして終盤、大脚本家が仰られたコメントは非常に心に響くものでした。
「シナリオは下手に楽に書け。自分の中の批判力をゼロにしなさい。自分の中の創造力を、自分で失わせないように。」
リアルに理解できます。
そういえばこのブログも下手に楽に書いてるかも。
やはり何か成し遂げた方の話は、耳を傾けるだけの何かがある。
やはり何か成し遂げた方の話は、耳を傾けるだけの何かがある。
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