以前も書きましたが、「イカスミ」の語感から来るイメージだけでテキトーに人に話した結果、目も当てられないホラの大風呂敷を広げてしまったりで、我ながらの妄想上手なわけです。
「パンナコッタ」も初めてその名を聞いたときは、パンダが途方にくれた顔でため息をついているイメージが浮かびましたが、多分これはパンダが『なんてこった』と空を見上げていた光景をイメージしたみたいです。勿論そんな場面に出くわしたことはありません。
そうやって考えてみれば、語感だけで物事を判断するクセがあるようです。しかもそこに妄想も加わるもんだから、人においそれとその内容を話すことは容易ではありません(話すと大恥をかくので)。
先日も、ふと頭に「エスペランザ語」という単語が浮かんできましたが、同時に兜甲児やデューク・フリードのような出で立ちの若人が、これまた永井豪先生デザイン風の戦闘機に乗りながら「エスペランザ、GO!」と叫んでいるイメージが炸裂していたのです。その戦闘機がエスペランザ号というのかもしれませんが、妄想の話ですので知ったことではありません。
書いていて、自分で妄想しておきながら先が気になったので、もう少し妄想してみることにしました。
主人公(命名:大神タケシ)の敵対組織の中ボス(これも命名:しんなり王子)が「ボクはハーフですから!」と激シブなカミングアウト。
しかし、しんなり王子は「あしゅら男爵」のような顔だったのを見るにつけ、「そういう意味の『ハーフ』かよ!」とタケシは怒りに胸を打ち震わせながら、当座の生活費を引き出す為にATMに並ぶのでした。
そんな木漏れ日の中、エスペランザの車検期日が迫る!え、車だったのエスペランザ!?
入社して初めてのボーナスはエスペランザの車検に消える!え、タケシ、サラリーマン!?
よくよく考えてみたらタケシは無免でした。
タケシ、一世一代の不覚!それじゃ車検以前の問題だ!
エスペランザを下取りに出して、自動車学校に通おうか。って、それじゃあ免許とっても乗るエスペランザは無し。
「 いつまでも あると思うな エスペランザ 」って1句詠んでる場合じゃない。しかも字余り。
とりあえず、タケシは給料を前借りすることにしました。
見てろよ。今度、悪の組織が襲来したらこのエスペランザで・・・・・・
逃げよう。
正義の味方なんて自分、そんな器じゃないですし。
タケシは心の底まで腐っていました。
その頃、忘れられた自称ハーフ、実質あしゅら男爵のしんなり王子は、自分の顔をコンプレックスに思い、顔半分だけドーランを塗るのでした。
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