あさぶろ

少し前のこと。

お知り合いから、海外へ行った際のお土産を頂きました。

ひょうたんに人の絵を書いた容器に、コーヒーが入ったものでした。おぉう、異国情緒！

どこの国のだったか・・・なんか商品名に国名か地名が入ってたような・・・確か「ナントカコーヒー」って感じでした、ってその「ナントカ」が何か判らなければ意味のないコメントなのは自分でも判ってます。ワタシの頭の中の消しゴムが作業を終了してしまったようです。すっかり「ナントカ」の部分は記憶から消し去られてます。

 

そして１週間後の休日。

頂いた方から「私もまだ飲んでないので、今度どんな味だったか感想聞かせてください」と言われていたのを思い出し、次回その方にお会いするまでに飲んでおかなければと、コーヒーを飲んでみることにしました。

ひょうたん型の容器の中には、透明のポリ袋に入った茶色の粉末が。

予想に反し、コーヒー豆じゃなく粉末でした。

 

なんだ、家で飲むとの一緒じゃん。ネスカフェとか。

 

ま、それは別にいい。早速飲んでみよう。

カップにコーヒーの粉末を入れ、飲んでみると意外とすっきりした苦味で飲み易く、香りも中々でした。

しかし、コーヒーにうるさくないワタシは、その位の感想を持つのが精一杯です。残念ながらワタシは山岡士郎でも海原雄山でもクッキングパパでもなかったのです。ましてやミスター味っ子でも。

ただ、カップの底には溶けきらなかったコーヒーの粉末が残り、「プロテインと一緒だな。溶けにくいコーヒーなんだな、この国のコーヒーは」と思ってました。ちなみに「この国」とは「ナントカコーヒー」の「ナントカ」に当たる単語です（← くどい）。

 

後日、「コーヒーどうでした？」と頂いた方から訊かれ、

 

「いやーすっきりした味でしたねー香りも良かったですよ。」

 

「そうですか、それはよかった。差し上げた他の方から言われたんですが、アレ、容器の中はコーヒー豆じゃなくてドリップ用のコーヒーが入ってたんですってね。自分で飲んでないので分かりませんでした。」

 

ドリップ？

大爆笑？

それはドリフだ。

 

あれか、紙で濾過して飲むやつか！

 

「あ、あぁ！！そうですねぇ・・・どりっぷ、ドリップでした！一瞬溶かして飲むのかと思っちゃいました！」

 

「思っちゃいました」どころか溶かして飲んじゃいましたよ！

このように歳を取ると中々自分の過ちを認められなくなります。

ましてや相手が気付いてないのに墓穴に自ら入って土までかけちゃうようなことは。

 

こうしてまた一つ覚えました「ナントカコーヒーっていうやつはドリップして飲む」。
けれど「ナントカ」の正式名称が判らなければ意味の無い知識でありました。