先日『謎のプレート文化』なるタイトルで、すれ違ったトラックの運転席に「反省」とか「落武者」とか書かれたメタリックなプレートが飾られていた話を書きました。
先日ヨメからこんな話を聞きました。
ある年の初夏。日に日に暑さを増してくる中、ヨメは休日に買い物に出掛けようと車を運転していました。
信号待ちをしていると、前の車の後部バンパーにテープが貼ってあるのが目に留まりました。
よく見るとテープで字を書いているようです。読んでみるとそこには
「ゲッツ夏!ぶっこむんでヨロシク!」
との宇宙からのメッセージが刻まれていたそうです。
「ぶっこむんでヨロシク」といわれても、はぁそうですかとしか言いようがありませんし、ダメといっても「ぶっこむ」んでしょ、どうせ。まあ一応「ヨロシク」と挨拶だけは通してくれたから良しとするか・・・って、良くないよ!!危ないじゃん!!
大体、いつ夏をゲッツしたんですか!?ワタシに断りもなしに。
と、ここまで書いてて「ぶっこむ」の意味がイマイチ分からない自分に気がつきました。
多分マンガ『特攻の拓』から考えて、「アグレッシブで命知らずな走行をさせていただきますので、周囲の皆様にはご心配・ご迷惑をお掛け致しますが、なにとぞご理解賜りますようヨロシクお願い申し上げます」。こういうことだろうか。今「宜しく」を本人の意向に従い「ヨロシク」で表記してみました。
いずれしても「ゲッツ夏」と「ぶっこむんでヨロシク」の文節が全くつながっていないのも難解さを助長しています。さすが宇宙からのメッセージ。ダヴィンチ・コードか。
そんな「ぶっこみ車」との邂逅があり、数ヶ月が経ちました。
ある日ヨメは外出時、再び同じ車に遭遇。信号待ちの際、またも自分の車の前に停まっていたそうです。
何気なくその車の後部バンパーに目をやったらテープを剥がした跡が付いていたそうで、その跡を読むと
「『ゲッツ夏!ぶっこむんでヨロシク!』・・・あ、あの車!?」
と過去の記憶が蘇ったそうです。
夏終わったからテープ剥がしたんですね。
でも・・・過去は消せなかったですね。
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