先週の休日、とある喫茶店に入りました。
行きつけ、とまでは言いませんがその店のピザが好きで、過去に何回か足を運んでいます。
喫茶店というのは、客層に特徴があるような気がします。
先日のブラック社長主催のライブや(今度は4月18日に、前回書いた町屋の近くでライブを主催されるそうです)、富山で観た山口洋さんのライブ会場は広めの喫茶店でした。ハマっている『横溝正史シリーズ』のエンディングテーマを歌う茶木みやこさんが上越に来た時も、ライブ会場は喫茶店でした。
かように喫茶店は、音楽とか地元のサークル活動とか文化的な匂いのする場所です。集まるお客さんが放つオーラのようなものも、表現が悪いですが、その文化的フォーマットから来るどこか排他的なものを感じて敷居が高そうな印象を受けます。それはたまに来る客であるワタシの一方的な被害妄想のようなものかも知れません。
今回行った店も、店にいたお客さんはたまたまふらりと来た感じはなく、サークルの集まりの帰りにいつものようにこの店に来たという感じのおばさんたちだったり、お店の主人やバイトの女の子と親しく話す一目で常連さんと分る女性等がいらっしゃいました。
そんな中でワタシは注文をして、とりあえず新聞を読みながら待っていました。ジャズの流れる店内でゆったりとした時間を過ごす・・・と行きたいところでしたが、広くはない店内には数人のおばちゃんたちの会話がジャズ以上の音量で流れてきます。
どの方も余所行きの格好をして、自分たちが所属しているであろうサークルの内輪話に花が咲いています。
別に盗み聞きをするつもりはなかったのですが、ぼーっとしていたワタシの耳に一つの衝撃的な単語が入ってきました。
おばちゃんの一人「もう、ちょめちょめして・・・」
え!?一瞬耳を疑いました。いま「ちょめちょめ」って言いましたよね、21世紀に!?
こうなるともう新聞なんぞ読んでる場合ではありません。耳を傾けると、このおばちゃん、同じ話を何度も繰り返すもんだから「ちょめちょめ」が連呼されています。昼の日中に。
おばちゃん 「もうさぁ、あの人(同じサークルの女性)が『ほら、おまん、ちょめちょめだねかね』っていうのさ。あの人何かっていうと、はっきり言わないですぐ『ちょめちょめ』っていうのよ。頭に来ると思わない?だしさ、私も言ってやったんだわ、『おまんだって、ちょめちょめだねかね!』って!まぁーんで、どう思うーこれ?」
・・・はっきり申し上げて何言ってるんだかさっぱり分かりません。
「ちょめちょめ」ってシモ系のことを指す言葉かと思ったんですが、ここではどうも違う意味で使われているようです。
字面のみで理解しようとすると「おまん、ちょめちょめだねかね」は、もうワタシが今まで電脳世界で築きあげたパブリック・イメージを一瞬にして崩壊させる破壊の言葉の如くですが、方言が混入してますので正しくは「あなた、○○ですよね?」程度にご理解いただけたら幸いです。
上記の話をワタシが聞き耳を立ててからでさえ3回も同じ話を繰り返すもんだから、このおばちゃんの話で一番訴えたいのは「○○さんがヤな感じ」ではなく、「ちょめちょめ」だったという風に聞こえてきます。
ワタシは笑いを噛み殺しながら聞いていました。
来て良かった、この喫茶店。
一緒に来ていたヨメも途中から気付いたらしく、店を出てからの
「ちょめちょめ、ちょめちょめって、アンタは山城新伍か!?」
という彼女のツッコミが完全に死角から飛んできた内容でツボにハマってしまい、しばしのたうち回りました。
だって女性の口から「山城新伍」とか瞬時に出てこないでしょ、今どき?ワタシでさえそのツッコミは思いつかなかったです。
つくづく来て良かった、この喫茶店。
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