飲み会などで集まる人数が多くなるほど、一体感は中々持ちにくくなるのが常です。
といって少人数だと一体感が出るかというと、そうとも限らずいつまでも「一体感が持てる・盛り上がるツボ」を探して不完全燃焼な場が続くこともあります。
日曜に、録画しておいた『人志松本のすべらない話/ザ・ゴールデン』を観ました。
本屋に行けば『○○のすべらない※※』というタイトルの本が目につくようになり、すっかり世間にその名が浸透してるのを感じます。
が、恐縮ですが、今回はいつもの盛り上がりには至らなかった回だったと思います。
今までは一つの卓に6人から8人位が座り、すべらない話をし合うという形式でした。『ザ・ゴールデン』のように出場者が多数の際は、2回に分けて行なわれていましたが、今回は17人の出場者全てが1つの卓で行なうという形式に変わりました。
まずそこが一番の原因だったと思います。
「人数が多いほど、場から生まれる一体感は出難い」という傾向がそのまま出てしまったようです。普通の番組であれば司会者が場を作って引っ張っていけますが、この番組ではザイコロを振る毎にその場を支配する方が変わるので、これだけの大人数であれば全員が場の空気を上手く読んで立ち回らないとテンションが分断されてしまいます。
また、上手い芸人さんは「序盤で使う話」と「中盤以降で使う話」をうまく使い分けているようです。
序盤では、軽く笑える短かめの話を出して場を暖め、中盤以降は絶対ウケる自信の話、長めだけれど確実に面白い話で場の盛り上がりを加速させていく、または場の状況をみて出す話を決める、ということを計算してやっているのが伺えます。
ですが、今回は新規参加の芸人さんの何人かは緊張もあったのか、前の方が盛り上げた場を「ややウケ」程度の話を出したり、あるいは話は面白いのに語り口がついて来ずに場を冷ましてしまう場面が2、3箇所見られました。
そんな訳で全体的に個々の話では面白い話がいくつもあったのに、トータルとしてみると、いつもほど盛り上がらなかったような印象があります。
話のプロの方達が集まっても場に一体感が出ないことがあるんだなぁ、と前日に飲み会の幹事を終えたばかりのワタシはしみじみ思っておりましたとさ。
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