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2025/03/18 03:53 |
カンフー映画最新作『カンフー・パンダ』
先週末、映画『カンフー・パンダ』を観てきました。
 
もう「カンフー」と聞いたら観ないわけにはイカンでしょう。
この時期、ジャッキー様とジェット・リーの初共演作『ドラゴン・キングダム』も上映していますが、哀しいかな欧米の監督によるジャッキー作品は、まず満足のいく仕上がりにはなったことがありません。
片や『カンフー・パンダ』は評判もよさそうで、オリジナルのサルの声はこちらもジャッキー様とあれば、アメリカ人が真っ向から「カンフー」をCGアニメという動きの制約のないフォーマットでどう描くかお手並み拝見、ということで『カンフー・パンダ』の方を観ることにしたのでした。もちろん字幕版で。
 
友人誘って、土曜の17:30の回に行きましたが、劇場内ワタシらだけ!!
家族連れは夕飯時だからなのか・・・こんなの初めて貸切状態ブルジョワ~ン。
 
劇場でCGアニメを観るのは初めてでしたが、細部まで描きこんだCG・芸の細かい描写に軽く驚きを覚えました。
観賞後の感想は、一般的には 「笑えて、軽く泣けて、カンフー・ドタバタ・ギャグがあって、広い世代が満足できる楽しい作品」です。
が、そこは『あさぶろ』。もう少しマニアックに感想を書きますと・・・。
 
これはジャッキー様の『拳』シリーズの精神を受け継ぐ、香港発アメリカ経由のカンフー映画最新作です!
 
カンフー映画のお約束、これがあると燃える展開である
・ ダメな主人公がユニークな修行を経て強くなる。
     師匠のピンチに強くなった主人公が助けに来る。
     圧倒的に強い残忍な敵に、笑いを忘れない主人公の戦闘スタイルが拮抗。
等、ちゃんと盛り込み尚且つ「前向きに努力すれば、なりたいものになれる」というメッセージを盛り込みエバーグリーンな骨組みが完成。
 
それに加えて中盤、ある爆発シーンの演出(アングルを変えて3回見せる)が香港映画(とりわけジャッキー作品)とまんま同じで、この時点でワタシのハートを鷲掴み。
製作者は実に良く香港映画を勉強しているのが伺え、武闘シーンはCGゆえ、動きに制約がないため人間では出来ない動き、しかしアジアのアクション映画の動作より1、2レベル上を行く程度のさじ加減でアニメ的に過ぎないように配慮されたもので目の肥えたマニアも納得の出来。
 
ヒネた見方をすれば、「主人公は例え愚鈍なパンダであろうとも、選ばれた継承者だからハッピーエンドを迎えられた。これは『マトリックス』と同じ選民思想で、一般人は一生報われない」という悲観的なテーマにも取れますが、ワタシはそうは思いません。
継承者に選ばれてしまった主人公が、それにふさわしい自分になろうと努力して、自分らしさを失わずに継承者たる器になっていく、希望の物語だと思います。
CG版『キャプテン』なのです。
 
パンダだってカンフー・マスターになって夢を叶えた。
それなら人間の自分だって。
 
そう受け取るのが、素直で健全です。
 
観賞後、ワタシは小学生の頃にテレビで観た『クレージーモンキー笑拳』の感動を思い出していました。
 
「そしたらさ、ドラゴン(主人公)がさ、あんなに強い敵に向かって笑いながら手を『来い、来い』ってやるんだよ!!」
 
と、興奮して当時向かいに住んでいたおばちゃんに話していた自分が鮮やかに蘇りました。
「強い敵にも自分らしさとユーモアを忘れずに立ち向かう」というジャッキー様のマインドは今も確かに継承され続けているのだと思い至り、涙が滲みましたよ。
 
まさかCGのパンダに初期衝動を再確認させられるとは思わなんだ。
『カンフー・パンダ』、ワタシは支持します。
 
あ、でも肝心のジャッキー様のサルは「イエス」「アーッ!」とかの短い台詞しかありませんでした。
ジャッキー様じゃなくても分からないよ。そこは減点。
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2008/08/07 21:37 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・ドラマ

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