2月に入ってから映画を観る本数が増えました。
『でがらし魂』も公開し、ようやく脳みそに余計な情報をインストールする余裕が出来たからだと思います。
それでは恒例、1月下旬から2月上旬に観た映画です。
『あるいは裏切りという名の犬』
『父親たちの星条旗』
『ロスト・イン・トランスレーション』
『硫黄島からの手紙』
『パプリカ』
『007/カジノロワイヤル』
『墨攻』
『暴力教室』
『300』
『俺たちに墓はない』
『あるいは裏切りという名の犬』・・・前半では凶悪犯と刑事の話かと思いましたが、後半全然違うテーマだと判明します。奇妙な構成ですが、最後まで飽きずに観れました。捨て置けない1本。
『ロスト・イン・トランスレーション』・・・異国の地での孤独感、それを埋めようと湧く恋愛感情を、その空気感すら見事に写し取った秀作。ワタシの知らない日本を見せてくれたことにも満足。外国映画特有の日本描写のウソ臭さが感じられなかったことにも驚き。『ゴースト・バスターズ』の時は始終ふざけていて好きになれなかったビル・マーレイも、今ではすっかり好みの役者になりました。
『007/カジノロワイヤル』・・・冒頭のヤマカシアクション(と呼んでいいでしょうか)は大迫力ですが、シリーズ定番の個性の強い悪役が※○△(未見の方のため自己規制)な展開に、あれ?と思ってしまいました。原作を未読なのであまり強いことは書けませんが。
非情で生意気、殺しの免許証若葉マークのジェームズ・ボンドを体現したダニエル・クレイグは公開前の「不適」とのバッシングも跳ね返すほどハマってます。
『暴力教室』・・・今となっては、この題材からは考えられない『仁義なき戦い』チックな音楽に乗せ、ご都合主義というには余りにも刹那的なストーリーが展開されます。
ツッコミどころ満載ですが、松田優作さん演じる主人公が、ショーウインドウに飾られた人形を「お兄ちゃん、これ!」と妹に指差され、あの野太い声で「おぉ、いいんじゃない。安いし。」と、適当に妹の相手をしながらも、さりげなく本音を漏らしてしまう演技をされていたのには感動しました。アレ絶対、優作さんのアドリブだと思います。
『300』・・・今年2本目の大当たり。劇場公開時に『パイレーツ・オブ・カリビアン3』とどっちにするか迷い、結果『パイレーツ――』を観にいきましたが、つくづくこっちにしとけばよかったと思いました。
カット1つ1つがビジュアル的にビシッと決まり、滅びの香りが強く漂うストーリーも久しぶりに緊張感を味わいました。
見世物チックな人物や動物が大勢登場。フランク・ミラーのグラフィック・ノベルの映画だそうですが、逆にもし、この映画を漫画化するとしたら原哲夫さん(『北斗の拳』他)しかいないと思う位、全編原さんタッチ。
「健常者でなければ、たとえ本人にその意志があろうとも望んだ職業には就けない」という内容の台詞や行動を「野卑さ」として物語を捉えなおすと全く違う印象になってしまうのが興味深いです。
『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』はどちらも良かったのですが、コンディションが悪く、集中して観れませんでした・・・。でも、人にお薦めできる映画です。
残りは割愛です。
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