イベント等の集まりに出かけると、日常ではお会いできないような方を見掛けるのを楽しみの一つとしています。性分なのかもしれませんが、そういった方をお見掛けすると、しばらく観察してしまいます。
先日、高田公園にてドイツの生ビールが楽しめる野外イベントがありました。
ワタシもドイツまで行く予定もないので、折角だからと出かけました。
会場は雨にもかかわらず結構な人だかりで、イベント広場の中央には屋根を張った下に飲食用のテーブルが並び、そこに入りきれない人のためにパラソル付のテーブルも出ています。そんな飲食スペースを取り囲むようにドイツビールや地元の企業が露店を出してます。
周りはすでに顔を赤くしたドランカーが散見され、素面では恥ずかしいモードにスイッチ入っちゃってる方も若干いらっしゃいました。
肝心のドイツの生ビールは結構なお値段で(1杯300~500mlで、900円から1300円)、下級庶民のワタシは地元のビール500円で我慢することにしました。が、次回は頑張って飲んでみたいと思います。
で、地ビールとスル天(するめの天ぷら)を購入し、パラソル付テーブルに腰を下ろし、周りを見ながら早速1杯始めました。
ふと思えば地ビールにスル天って、全然ドイツと関係ないじゃん。
地ビール飲んでスル天食いながら、ドイツビールやザワークラフトを買うお客さんを羨ましげに眺める・・・なんか映画『フレンチ・コネクション』の高級レストランで食事をする麻薬王を、外からホットドッグ食って張り込むポパイ刑事を思い出した・・・いや、ワタシだってお金は持ってきてますよ!ただ今日は使いたくないだけです。
そんな感じで飲み食いしてると、隣のテーブルにご夫婦と思われる中年男女が座られました。
今となっては奥様の方は特にこれといって思い出されることはありません。それだけ旦那様のほうが強烈でした。
小雨が降るような曇天、しかも夕刻にも関わらず濃いレイバンのサングラス。リーゼントに、耳にはイヤリング(ピアスではない)が。黒Tシャツをまくり、日焼けはしていないものの筋肉質な太い腕を見せ、ジーンズを履いたそのお姿は、バイクに乗ったら様になるようなご本人なりの美意識が貫かれていました。
奥様(?)の方は、いつの間にか席を立たれて、その方の元には2人のお知り合いの方が挨拶に来られました。
どうもこの旦那様は仲間内でもリーダー格らしく、その時点ではアルコールも入って大きな声でがなるように喋っておられました。
もうワタシの中では、その方の興味で一杯になりました。
明らかにワタシより数歳以上は年長、その歳で周囲に睨みを利かせながら野卑に振る舞うこの方はどんな素性の人なんでしょうか。この振る舞い自体もこの方の美意識の一要素にも見られます。
なんとなく顔が田口トモロヲさんに似てます。
その内、離れたテーブルに後輩がいるのを見つけて、土足で椅子の上に仁王立ち。
「オイ、○○(後輩の名前)!!来いッ!来ぉいッ!」
と手を振り叫んでます。
傍にいたヨメはビビッてましたが、ワタシはこの方にとっても興味があり、目が合わない程度に観察してました。
呼ばれた後輩の方は、その方の傍で笑顔で応対してました。
しばらくしてワタシは会場を後にしましたが、帰宅途中の車内では「来ぉいッ。来ぉいッ。」と先ほど方のマネをして帰りました。
それからその方のことを我が家では「田口トモロヲさん似の来い来いおじさん」として、定番のネタとなったのでした。おしまい。
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